小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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比較論(13) 倶知安と小樽


倶知安戦略会議
 2009年に民主党政権が誕生し、「国家戦略局」なる画期的な部署が誕生したが、全く機能していない。ところが倶知安町には2004に既に「倶知安戦略会議」が観光・行政・司法・商工関係の人々によって組織され、「地域が豊かになるために、観光の経済波及効果を最大限に引き出せる仕組みを構築する」という地域コンセンサスを定めた。そしてニセコ町と連携し、2007年9月7日に一般社団法人ニセコプロモーションボード(NPB)を立ち上げ、町や観光協会、そして外国人定住者とも連携して、新たな観光誘致やリピーター化・産業化を目指した活動を進めている。
 NPBの背景には、オーストラリア人やアジア人観光客の急増がある。平成21年の外国人宿泊者延べ数において、オーストラリ人83,106人、香港34,951人、シンガポール12,064人、中国2,396人、その他を含めた合計153,875人(NPB調査)、前年比112%である。
 NPBのおもしろさは、定住外国人をしっかり味方に引き入れ、彼らを通してリアルな情報を収集し、彼らのアドバイスで誘致活動をしていることだ。

小樽の状況
 平成21年度の小樽の外国人宿泊延数43,240人 倶知安のような外国人定住者は見られないが、確実に外国人観光客は小樽も増加している。これを背景に、小樽商工会議所が「観光・物産振興プロジェクト」を様々な団体の際をまたいだ組織編成で議論が進んでいる。

共通点と相違点
 共通するのは互いに観光産業が地域の基幹産業であることと重点的な地域経済の牽引役であることが認知され、新たな現象として国際的観光地への岐路に立っている。ちなみに北海道広しといえども、国際的観光地を目指そうとするのは奇しくも後志管内の倶知安と小樽というのも頼もしい。
 相違するのは、倶知安が一歩進み、新たな受け皿をつくり、さらに外国人定住者がここ数年で460人も増え、21世紀型のライフスタイルも定着している。そして倶知安の特色はレジャーや自然であるのに対し、小樽は歴史的環境と食である。

倶知安に習う
 商業で日本屈指の都市づくりを実現した小樽は、ふんだんに残る歴史的環境と相まって、「歴史と共に生きる」ライフスタイルがあってもいい。ただし港町の持つ「他者を構えずに受け入れる」気質が基本だ。
 そして倶知安が外国人定住者を交流によって誘致に活かしているように、小樽観光に交流が深まることを固定化させる必要がある。
 中央集権から地方主権への条件の柱は地域間連携である。連携無き地域の自立はまだまだ先だ。国際的観光地圏を目指した倶知安と小樽の密なる連携は喫緊の課題といえる。