小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記

観光度


 何事にも度合い・レベル・段階といった向上過程があるなら、観光する側にもそれがあるだろう。
 日本人にとって観光の事始めは、近隣の山や海へのリゾートだった。新橋の鉄道歴史展示室で「日本の観光黎明期」として、この現象を明治5年に新橋〜横浜間に鉄道が敷設された効能で掲載されている。具体的目的は避暑・登山・海水浴・キャンプなどだ。これは人のいないところに人が行くから、細かいマナーなどは不要だった。日本人が本格的に観光するようになるのは、高度経済成長以後だ。
 さて観光地には観光地の人々が待ち受けていて、人のいるところに外部の人が来るので、文化や常識や習慣の違いで様々な摩擦が起きる。禁煙・駐禁はもとより、食事のマナーや買い物のマナーなどもチェックされる。
 そして海外旅行となれば、明確にこれらは迷惑に変わる。日本人がビバリーヒルズで立ち小便、ロシア人が銭湯で酔って騒いで温水浴、中国人がトイレを汚す。
 違いが迷惑、迷惑が怒りに変わる前に、啓発という媒介が必要だ。西洋には「郷にいては郷に従う」、東洋には「国の光を観る」と格言があるのだから、万国、話せばわかる。話しても分からなくなるのは国際政治だけでいい。

歴史文化研究所
 副代表理事・編集人 石井 伸和