小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
bg_top
alwHOMEalw読んでみるalwトピックス

トピックス

ニシン <小樽ロータリークラブ3806例会講話より>
前道立水産試験場場長・現(株)エコニクス顧問 佐野 満広氏 談


再 来
 昔の小樽であれば、そろそろニシンの漁獲に備える様々な準備が始まる時期である。昔すなわちサハリン沖から回遊して小樽で産卵していた鰊は1957(昭和32)年を機に皆無となった。1996(平成8)年から漁獲されだしたニシンは石狩湾系ニシンといわれ、放流を契機に誕生した。1996年には数十万尾であったが、2002年以後は数千万尾に膨れあがってきた。これは放流の効果にもまして、1995年、1996年、それに2001年に、それまでの親の量に対して多くの稚魚が生き残ったことがその理由だという。

資源管理
 ニシンは生まれて2年目から産卵する。もし1回も産卵しないうちに獲ってしまうと、せっかく増えたニシンが減ってしまう。そこで刺し網の目合いを大きくして、生まれて2年目までのニシンを獲らないように規制してきた。

概 況
 現在世界では、200〜300万トンのニシンが漁獲されている。そのうち太平洋ニシン(日本海も含む)は30万トン。日本では平成22年3,500トン、石狩湾系ニシンは2,000トンで、これは日本の57%に当たる。
 平成22年のニシンの輸入量は35,500トン(47億円)だったから、日本で獲れた10倍も輸入していることになる。

日本のタイプ
 日本で獲れるニシンは4つのタイプがある。佐呂閨A石狩湾、オホーツク、宮城県で、回遊生態に違いがあるという。

石狩湾系ニシン
 小樽でも獲れる石狩湾系ニシンは通称「厚田ニシン」といわれるが、2010年、2011年とも2,000トンを越えている。真田俊一氏(故人)(前小樽観光協会会長・元北海道副知事)が平成6年水産部長時代から副知事時代にかけてにニシン再来に傾けられた努力が実ったという。