小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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文化素材(3)

歴史的建造物


旧小樽商工会議所
旧小樽商工会議所
数と特徴
 日本建築学会北海道支部が平成4年に調査した結果、小樽には2,357棟の歴史的建造物該当物件が存在することを確認している。そのほとんどが近代に建設されたものだ。以後20年が過ぎたが、その数が増えることがない運命であることから、次第に減少していることは間違いない。

旧三井銀行小樽支店
旧三井銀行小樽支店
文化へ
 いまでいう歴史的建造物は、過去に決して互いに語り合った結果ではなく、「個人の趣味の結果」に過ぎないが、これほど近代の歴史的建造物が存在する地域は全国的でも珍しい。昭和48年以降に運河保存運動が活気づくが、運河に沿った木骨石造倉庫の景観が一体となって保存対象になってきた。そこから派生拡大して、小樽の豊かな歴史的環境は紛れもなく小樽の文化領域に認識されるようになってきた。

旧越中屋ホテル
旧越中屋ホテル
問題
 色内大通には歴史的建造物の空き屋が目立つ。指定物件だけでも旧第四十七銀行、旧小樽商工会議所、旧塚本商店の3軒、ほかにも旧三井銀行、旧越中屋ホテルなど数軒が空き屋状態になっている。それが問題なのではなく、活用に限界があることが問題だ。観光施設としては絶好の場所でありながら、不特定多数を対象とする用途には耐震において、購入や活用を躊躇させるらしい。

旧第四十七銀行小樽支店
旧第四十七銀行小樽支店
ならば
 ならば個人的使用、つまり不特定多数の利用でなければ、いわゆるリニューアルで済む。ならば「住める」ようにすればいい。住むにおいて全てが徒歩圏にある場所であり、そこが観光名所にもなる価値を持つ。今度は「個人の勝手な趣味の結果」が小樽のポテンシャルを上げる公的な効果を持つことになる。これが経済の妙で、小樽独自のライフスタイルともなる。
 そこでいきなり個人が購入・改築・移住では限られてくる。ならばコンドミニアムとして、金持ちが所有し住める環境に改築し、住まない時期は観光客や契約者に貸せばいい。あるいはシェアハウスとして活用する選択肢もある。
 ここ10年間の統計で、「行きたい街」ベスト5に小樽があるが、「住みたい街」ベスト10にも入っている。その統計の根拠まではわからないが、全国に1,742もある市町村対象から選ばれるほど需要があるとすれば、供給の方法に一考を加え、全国に発信する価値はある。

ライフスタイル
 数多くある歴史的建造物の多くは木造である。色内大通のような瀟洒な建築物ばかりではないが、100年経過した木造を復元した祝津の茨木家中出張番屋もある。要は外観を保持したまま、快適な住環境にリニューアルすれば事足りる。
 供給者は「小樽で暮らすライフスタイル」の奥深さと選択肢を掲げる必要がある。
「歴史的建造物に住む」「観光地に住む」「全てが徒歩圏にある」「コミュニティが豊か」「海のある街」「交流の街」そして「長期滞在の街」などの端緒がある。
 さらに歴史的建造物の空き物件の調査と、住環境へ改築した場合の改築費の見積もりや所有者の意向が確認されれば、事業はスタートできる。