小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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広域観光(2) 他地域との連携

北海道中小企業家同友会 しりべし・小樽支部
農業経営部会ビジネットしりべし


同友会 農業経営部会・全日本司厨士協会とのコラボ 味覚フェスタ
同友会 農業経営部会・全日本司厨士協会とのコラボ 味覚フェスタ

背景…後志飲食祭の開催
 2001(平成13)年2月、後志・小樽酒類製造業者活性化協議会主催第1回後志飲食祭が、小樽運河プラザで「地酒と肴」をテーマに開催され、二世古酒造・日本清酒・ニッカウヰスキー・アレフ(小樽ビール)・北海道ワイン・田中酒造・山二わたなべ・北の誉酒造・雪の花酒造などの酒造メーカーと、食材メーカーが参加しました。これは今日の地産地消運動の先駆けといえるものでした。
 翌年3月、第2回後志飲食祭が、後志農業を考える会主催、全日本司厨士協会小樽支部・北海道中小企業家同友会小樽支部共催で、小樽グランドホテルを会場に「農業と料理」をテーマに開催されました。そこでは、小田農場・吉川農場・大野園・くだもの村・北王よいち・中井観光農園・木村農園・勝浦果樹園・佐坂ファーム・紅果園など管内農業者の食材が、キロロ・朝里クラッセホテル・ホテルノルド小樽・マルコポーロ・レストラン 村などのシェフにより調理されました。

北海道中小企業家同友会 しりべし・小樽支部 農業経営部会
北海道中小企業家同友会 しりべし・小樽支部 農業経営部会

しりべし・小樽支部「農業経営部会」の設置
 1973(昭和48)年に設立された北海道中小企業家同友会小樽支部は、2002(平成14)年6月の総会において「小樽支部」を「しりべし・小樽支部」と改称します。「北後志」「岩宇」「山麓」などの地区会においても農商工業者が増加し、現在では370社で組織される大きな経済団体になっています。
 中小企業家同友会は「自主・民主・連帯」の考え方で運営され、その中の「連帯」が「地域連携」に拡がってきたことになります。そして2003(平成15)年に、過去2回にわたる飲食祭の成果として「農業経営部会」が設置され、会員農業者が自立したビジネスをしていく方針が確認されました。その時点ではすでに全日本司厨士協会小樽支部の料理人が農業者から直接食材を仕入れるという成果が生まれ、現在では、管内の精米業者が農業者とコーディネートして、後志産の米をブレンドして販売するまでになっています。

観光と地産地消の促進
 飲食祭において地元の食材を取り上げた目的は、後志の観光振興にありました。観光にとっても食は大事な要素なので、管内の連携によって食部門の充実や提供方法を整えることは有効だと考えたからです。とくに観光客が殺到する小樽に管内の食材を集め、広域観光への足がかりとする戦略が立案されました。
 まもなく全国的に地産地消のニーズが巻き起こってきました。私たちが消費する食品ではグローバル化が進んでいますが、そこには中国製ギョーザ事件のような外国産食品の問題がある一方、私たちは地元にどんなものがあるかさえ、よく知らないという矛盾があります。このことは、現代は食の秩序を再構築しなければならない時代であり、その再構築はとくに観光振興を目指す後志の喫緊の課題でもあることを物語っているといえるでしょう。
 地元産食材ならばなんでもいいというのではなく、他地域の商品に負けない品質や味や安心が求められていることを十分自覚して、同友会の地産地消運動は進められています。

既存の流通構造以外の選択肢
 農業者はこれまで農協への出荷によって支えられてきましたが、中小企業家同友会は、自主契約や自主販売をする農業者を支える異業種の集まりとして機能しはじめました。そこでは経営や会計や営業のノウハウなどが必要になり、同友会はそれらを学ぶ機会も提供しています。
 こうした傾向は、料理人や精米業者が変革するところまで進化してきましたが、今後は農業者と地元の消費者との直接契約などの現象が起きることが期待されています。

ビジネットしりべしの設立
 中小企業家同友会しりべし・小樽支部では、2009(平成21)年4月16日に「ビジネットしりべし」が設立されました。これは同友会会員相互の取引を活性化させることが目的です。設立早々、全会員のうち50社が加入し、設立総会当日から成約が生まれるほどの勢いです。この勢いと地産地消ニーズとの歯車がかみあう日も、そう遠くありません。