小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域貢献 〜外貨獲得〜 (2) 地域経済全体のパイを大きくしてくれる

西條産業 株式会社
代表取締役社長 西條 文雪 氏


西條 文雪氏
西條 文雪氏

 西條産業鰍ヘ1950(昭和25)年に西條木材産業鰍ニして設立されました。当初の製材業から、現在ではハウス部門、建築部門、リフォーム部門、資材部門、不動産部門など多岐にわたる事業を展開しています。二代目の西條文雪社長は、様々な公職にもかかわり、小樽を代表する若き経営者のお一人です。西條社長に会社の現状とこれからを伺いました。

市外販売
編集(石井伸和)
売り上げに占める市外販売はどのくらいですか?
西條(西條文雪社長)
昨年の当社全体の売り上げ総額は約40億円です。各部門で70%以上が市外のお客様に販売しています。したがって総額では73%の30億弱が市外販売額ということになります。

事業の変遷
編集
小樽にとってみれば毎年30億円も外貨を獲得してくれていることになりますね。売り上げと事業はどのように伸ばしてこられましたか?
西條
まだ西條木材だった昭和30年代には、有幌や勝納には木材業者が80軒ほどありました。小樽の黄金時代の物流基地の名残でしょうか。今では木材専業の会社は数えるほどしかありません。建築資材の多様化や小樽という街の機能変化が大きな原因です。その30年代には小樽の建設業にも盛んな企業がたくさんあったので、西條木材も市内への販売率は高かったのですが、後志管内や札幌周辺へも積極的に営業してきたことが、今日の市外客の獲得の発端といえます。
 当社では、北アメリカやカナダからスプルースという丸太を商社を通じて輸入し、製材して納入していました。丸太の貯蔵や製材工場には多くの土地を必要としたので、利益の多くは土地取得に注がれていきます。
編集
なるほど、土地投機はよく聞きますが、西條木材は業務上の必要から土地を取得してきたのですね。
西條
そうですね。買って寝かせておくのではなく、業務の拡大の中でしっかり使ってきましたね。

リースバック
編集
これまで取得された土地を見渡すと、しっかりとビジネスをされている企業が立地していることがわかりますが、これには何か秘訣があるのでしょうか。
西條
当社としては戦略的実践だと思っています。リースバックというビジネスモデルを想像してください。
 小樽は人口が減ってはいますが、都市的要素は多分に残っています。そういうところには、販売やサービスを手がける大手資本が拠点を設けるチャンスをうかがっていますよね。西條産業では既に丸太輸入は廃止し、製材を核とした建築資材部門を強化していますので、取得した土地を全て使う必要がなくなっています。その土地を転がしたり寝かせたりするのではなく、有効利用していただくためにリースバックという方法で活用してきました。
 たとえば、ユニクロ、オートバックスなどに進出を働きかけ、立地の際にその建築物を請け負うという方法です。これですと不動産収入、建築収入、資材収入など多角的なビジネスになります。

小樽への思い
編集
よくわかりました。最後に、小樽の経済のリーダー役として、これからの小樽への思いをお聞かせください。
西條
世の中は大きく変化しています。変化というより先細りの感を拭えないくらいの停滞期かもしれません。建設業界もそのムードから脱したというニュースは皆無ですね。でも、動かないともっといけません。たとえば、小樽の観光ですね。一気呵成に二十数年間でここまできました。まだ問題は山積みであるにせよ、こんなチャンスは他の町にはないでしょう。小樽商工会議所や小樽観光協会などが組織連携することが必要だと思っています。地域においても重点政策をしっかり議論して公的な経済環境を整備していくことが求められていると思います。
編集
「小樽學」の目指すことも地域の組織連携ですので、今後ともご指導いただきたいと思います。本日はありがとうございました。