時間の問題
世界の大局では、先進国の8億の人口だけで回していた市場にBRICsの約30億人が加わろうとしています。アメリカ発のサブプライムローンにより世界の金融構造がぐらついています。人のエネルギーとなる食糧事情、企業を支援する金融事情がこうなのです。くわえて日本は食料自給率40%、エネルギー自給率4%ですから、先進国の中でも厳しさはひとしおです。
だからどの自治体も企業も団体も合理化に躍起です。だれも過去においしい蜜を吸ったことを思いだし必死に耐えています。ところが既存システムの合理化は大事な努力ですが、それよりもはるかに強い圧力で収入が見込めなくなっています。大局がそうだからです。
既存の全てが「時間の問題」の時代を迎えました。新しいシステムをつくらねばなりません。それは自分を壊すことではなく、自分の良さを活用して新しいシステムで連携することだと思います。
北海道では最も開放的な6月、長い冬から解放され、梅雨もなく、新しさを吸収するのに最も相応しい季節です。
歴史文化研究所 副代表理事
編集人 石井 伸和