小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
bg_top
alwHOMEalw読んでみるalw広域観光(4) 他地域との連携

広域観光(4) 他地域との連携

他地域との連携
しりべしiセンター
後志は一つのまち



後志の特徴
 後志は北海道の縮図ともいわれ、山の代表である羊蹄山、海の代表である積丹半島を有し、豊かな自然景観と海の幸・山の幸に恵まれ、開拓の玄関口となった歴史があります。そして年間2,143万人(平成19年度後志支庁統計)の観光客が訪れる、北海道の主要観光地域の一つです。
 1市13町6村で成り立つ後志支庁ですが、小樽市・倶知安町・余市町・泊村以外は過疎指定を受け、小樽市においても2009(平成21)年現在では最盛期の3割減となるほど人口が減少してきているので、交流人口(観光人口)によって経済収支の悪化を食い止めることは後志に共通した課題です。

しりべしiセンター提案
 2000(平成12)年、後志観光連盟が母体となり、「後志観光iセンターネットワーク事業」が提案されました。2002(平成14)年には国土交通省の支援を得て、翌々年「しりべしiシステム事業運営部会」が設置され、具体的な連携活動が展開されてきました。
 この事業は、観光の活性化を目指すものですが、今日の情報化時代に即した観光情報システムの構築がテーマであることが特徴です。行政の情報は個々の店や個人を情報対象としづらく、民間の情報は個人や団体の趣味にかたよる傾向があったからです。本来の観光客の視点に立ち、マーケティングに則ったものが欠如していました。

奔 走
 後志観光連盟を母体とし、国土交通省の補助金や、管内の官民の賛同を得るという難事業、そして実際に情報提供を担う現地の人々のコーディネートは、一人の人物の奔走なくしては実現できなかったでしょう。
 株式会社 籔半 代表取締役 小川原格氏はかつての小樽運河保存運動のオピニオンリーダーの一人でした。現在は小樽観光協会の理事として小樽観光をリードし、情報の本質を見極める洞察力があり、ITにも深い造詣をもっています。
 小川原氏がこの構想を実現する過程で最も重点を置いたのが、後志各地に足繁く通うことでした。それは情報提供者になっていただくことの依頼、コンピューター操作の講習、そして現場が納得いくまでの夜鍋談義のためでした。

視 点
 国は地方を俯瞰的に観察できますが、地方の現場で手探りで苦労する人々の視点はなかなかもつことができません。維持していくことは地方の現場の苦労があってはじめて可能となりますが、これまでの国の補助金拠出の多くは消化型で終始することが多くありました。
 小川原氏の視点は、老若男女・官民を問わず、地方の現場でネットワークをつくることに向けられていました。地方で新たなことをする場合、アイディアと発想も大事だが、それを実現し維持するのは現場の人間なのだという信念でした。国交省もこの視点と努力を認め、第6次「観光カリスマ」として2004(平成16)年6月23日、小川原氏を選定しています。

iセンター設置
 小川原氏の奔走を核として後志各地の人々の努力が実を結び、2003(平成15)年には小樽・黒松内・ニセコ・余市・積丹・岩内・喜茂別が先行し、翌年には真狩・倶知安・蘭越・赤井川、翌々年には仁木と計12ヵ所にiセンターが開設されていきました。
 iセンターそのものは対面型の案内をする、いわばアナログ的な拠点ですが、しりべしiネットのホームページはデジタルのシステムです。この両面のシステムによって各地域内に顔の見える交流が活性化し、各地が競って楽しい情報提供をするという相乗効果が発揮されています。
 しりべしiネットのホームページの特徴は、「地域だより」「しりべしだより」で現地の生の情報が発信され、「ドライブナビ」「道路情報」などで広域観光に必須の情報が提供されているということです。
http://www.shiribeshi-i.net/