小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記


 6月20日、小樽運河プラザで「小樽武揚祭まちづくりシンポジウム」が開催されました。小樽に縁の深い榎本武揚という人物が描いた志を、現在の小樽のまちづくりにどう活かすかというテーマでした。
 幕末から明治にかけて生きた榎本が新たな近代国家の具体的イメージを抱き、それを実現するための国づくりに奔走したのは、急激に迫り来る国際関係のなかで、国家存亡の危機が現実味を帯びていたからです。
 パネラーの一人、小樽武揚祭実行委員長の太田剛氏は、「現在は黙っていたら地域がなくなるという危機感を前提に、国際関係に負けない地域の自立性を培えたら」と訴えられていました。
 それは世界動向に無関係に地域は存在せず、むしろ世界動向に切り込むような地域づくりが、小樽のまちづくりの大きな視点だということでしょう。
 小樽のまちづくり史において、運河保存運動が第一章なら、まちづくり観光が第二章といえ、そして太田氏のいう「国際関係を重んじるまちづくり」を第三章としていこうという気迫を感じました。小樽の若き志士たちの連鎖を願わずにはいられません。

歴史文化研究所 副代表理事
編集人 石井 伸和