小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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広域観光(6) 他地域との連携

羊蹄山麓商工会広域連携協議会
羊蹄山麓地域観光ガイド育成事業
〒048-1631
北海道虻田郡真狩村字真狩35番地真狩交流プラザ内
TEL(0136)45-2127


テキストブック『ぐるっと羊蹄まちしるべ』
テキストブック『ぐるっと羊蹄まちしるべ』

羊蹄山麓商工会広域連携協議会
 標高1,898mの羊蹄山は後志のシンボルであると同時に、北海道を代表する美しい山です。5つの町村の行政区が接していますが、そのうちの京極町・真狩村・喜茂別町・ニセコ町に蘭越町・留寿都村を加えて6町村の商工会が連携して、2005(平成17)年に羊蹄山麓商工会広域連携協議会が設立されました。
 これらの地域は過疎指定を受け、経済環境が厳しさを増している中、交流人口を増やすため観光振興は重要な課題となっています。この広域地域共通の課題に対し、力を合わせて取り組むことを目的として羊蹄山麓商工会広域連携協議会は設立されました。また時代背景として「町村合併」や「補助金削減」などの波が押し寄せ、同時に北海道や北海道商工会連合会から連携への指導も重なる時期でした。

羊蹄山麓地域観光ガイド育成事業
 2006(平成18)年4月に事務局長となった硲 学氏の頭の中には「地域の素材を地域の自立経済に結びつけるには観光が相応しく、それを誘導できる人材育成が鍵。この地域に住む人がこの地域を知り理解することで、訪れるお客さまへのもてなしの心を持つ、そして、地域の応援団になることで地域が一つになる。」と確信していました。一方で管内には様々なアウトドア体験などが整備されつつあり、それぞれ専門の知識はあっても、専門外の例えば「何が美味しい」とか「農家のウンチク」などに関して学びたいという意向も出始めていました。この原案とニーズとが協議会で揉まれ、倶知安町を加えた7町村の広域連携でご当地検定を実施する「羊蹄山麓地域観光ガイド育成事業」が立案されてきました。

カリキュラム
 羊蹄山麓地域観光ガイド育成事業は小樽観光大学校と同じく検定方式をとりますが、小樽と羊蹄山麓の大きな違いは、小樽観光の観光動機が歴史的環境であることから「歴史」に重点を置くのに対し、羊蹄山麓は「自然」に重点が置かれています。またユニークなのは「広域的視点で理解を広げる」「7つの個性で理解を深める」という構成になっていることです。
 さらに画期的なことは、多くの講座が「物語」形式で講義され、受講者にとって「なるほど」という納得いく理解を重んじていることです。

実績
 2007(平成19)年にスタートした本事業は、これまで初級講座・試験各2回、中級講座・試験各1回が終了し、初級試験の第1回では493名の受講者に対し、423名が受験、341名が合格、第2回には66名が受験し54名が合格、また第1回中級試験には97名が受験、63名が合格しています。

策定委員長 松橋 秀人 氏
策定委員長 松橋 秀人 氏
機関
 観光ガイド育成事業の推進に関しては、42名による部会で各町村からデータを収集し、14名による策定委員会(委員長…蘭越観光協会長 松橋 秀人)で編集方針を立案し、23名による実行委員会(委員長…真狩村商工会会長 陰能 次一)で承認・決定される仕組みになっています。さらに具体的な取材や執筆や編集に関しては、泣Rミュニティ研究所(代表取締役…梅田 滋)が担当し、総括的な事務局は真狩村交流プラザの真狩村商工会内に設置されています。

戦略
 「この事業が今後、自立していくには、この広域に共通する観光と農業の連携が不可欠だと思っています。既に修学旅行生を多数受け入れる事業も行っており、初年度二百数十名であったのが今年は4,500名の参加と、ファームインという企画では400名のホームステイが実施されています。大事なことは既存産業と交流人口の相乗効果を生み出し、そこからまた新たな事業形態が誕生していく体質をつくっていくことですね。」
 松橋秀人氏はこう熱く語ります。簡単に「理想的で効率的な広域」を提唱しても、現実には隣り同士には様々な軋轢が隣り故に存在するものです。これらを乗り越えてこのような試みが新たな観光ムーブメントとして存在することは、後志の誇りといえるでしょう。