小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
bg_top
alwHOMEalw読んでみるalwまちづくり観光(6) まちづくり運動と観光

まちづくり観光(6) まちづくり運動と観光

おたる案内人
小樽観光大学校 事務局
〒047-8520
北海道小樽市稲穂2丁目22番1号
小樽経済センター3階
TEL(0134)22-1177
http://www.otaru-kd.com/


おたる案内人 公式テキストブック
おたる案内人 公式テキストブック

おたる案内人 ホームページ
おたる案内人 ホームページ

地域志向
 2009(平成21)年7月30日現在、ご当地検定を実施しているのは全国で172件、47都道府県全域にあり<HP「ご当地ですよ」>、3年前には100件そこそこでしたので、ここ5〜6年間で急激に増えたことになります。
 日本全国でくまなく各地域の人々が自分の地域のことを学びはじめるという現象は、今まで多いとはいえませんでした。東京・大阪・名古屋を核とした都市圏に日本の人口の約半分が密集しており、その他の地方の多くは過疎化しています。全国の過疎地域は全市町村1,777のうち497で29.8%ですが、北海道は180のうち132の73.3%で全国一となっています<全国過疎地域自立促進連盟HP>。
 このような現実の中で「地域志向」
や「地域ニーズ」のような現象は、これまでの流れと逆行するとさえ見えます。

小樽観光大学校の経緯
 2003(平成15)年に「小樽市地域経済活性化会議(議長:元小樽商大学長 山田家正 )」が設立されました。その中の「人づくりワーキング・グループ(座長:小樽商大教授 松本康一郎)」の議論の中で、「観光は既に小樽の基幹産業になっていて、施設や商品や街並みが整備されてきているにもかかわらず肝心な人材が不足している」というウイークポイントが指摘され、「観光都市を担う人材教育の機関が必要」と、「小樽観光大学校」設立の気運が高まってきました。
 これを受けて2006(平成18)年に産学官連携によって「小樽観光大学校理事会」が設立され「小樽観光大学校(学長:小樽市長 山田勝麿)」が誕生しました。とはいっても大学という施設があるわけではなく、小樽商科大学の講堂を借用、暫定的に小樽商工会議所に事務局を置き、運営委員会(運営委員長:小樽商工会議所副会頭 西條文雪)が運営に関する様々なことを方向付けています。

マイスター講座風景
マイスター講座風景
小樽の特徴
 小樽観光大学校の特徴は、「大学」という名称をあえて冠し、単なる検定のみに終わることなく、社会的に活躍する人材育成を展望していることです。「1級」「2級」という一般の検定に加え「マイスター」を最上級と位置づけるのは、検定をパスした人が小樽に興味や問題意識を持ち、小樽観光に関する様々な土壌で活躍することを目標としているからです。

実績
 小樽観光大学校ではこれまでに年2回(累計4回)の検定と年1回(累計2回)のマイスター検定を実施、2級135人、1級187人、マイスター21人、合計343人の有資格者を輩出しています。
 有資格者は「小樽雪あかりの路」や「おたる潮まつり」などのイベントに参加し、案内や実行委員会実務の手伝いをしたり、FMおたるの「おたる案内人インサイドストーリー」という定期的な番組に参加したりするなど、一歩一歩観光の底上げに活躍する舞台が増えています。また小樽の観光商品の中に、「おたる案内人マイスター(もしくは一級資格者)が案内するツアー」などが誕生しています。
 また遠隔地の方々には「通信講座用DVD」も整備され、さらに地域学志向の様々なテーマで「まちかど教室」が毎月開講され、有資格者はもとより一般市民も参加して小樽のそれぞれの専門家の講座で学んでいます。

小樽観光大学校とまちづくり
 小樽には運河保存運動以来、40件くらいのまちづくり運動がありました。その多くは志を同じくする人々で実行委員会などを設立して進めてきましたが、小樽観光大学校の特筆すべき新しさは、小樽の産業や大学や自治体が連携した産学官連携で進められている点です。
 これまでは小樽市の諮問委員会などに様々な分野の専門家が意見のみを述べる立場で参加することはよくありましたが、推進の母体を共同で組織してオール小樽の公式な立場で取り組んでいく小樽観光大学校は、まちづくり史上重要な展開です。
 これは地域が一つになって地域を盛り立てていく大きなターニングポイントといえるでしょう。