小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域貢献 〜外貨獲得〜(6) 地域経済全体のパイを大きくしてくれる

北海道ワイン株式会社
代表取締役副社長 嶌村 公宏氏


代表取締役副社長 嶌村公宏 氏
代表取締役副社長 嶌村公宏 氏

ワインギャラリー
ワインギャラリー

 現在出荷量では道内トップの250万本、原料は全て道産ブドウ100%、空知郡浦臼町鶴沼のブドウ畑は札幌ドーム100個分(約447 )、ワイン用ブドウの作付け面積は日本最大。30年でこのように発展してきた会社が小樽にあります。その北海道ワイン鰍訪れました。

外貨獲得
編集(本誌編集人 石井伸和)
全体売り上げと小樽以外に販売されている金額の割合は?

嶌村(嶌村公宏副社長)
ここ3年くらい年間18億円で推移しています。そのうち小樽市内で販売されているのは約5%の9千万円くらいです。

「おたる完熟ナイアガラ」(白/甘口)
「おたる完熟ナイアガラ」(白/甘口)
出荷ルート
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出荷ルートは?

嶌村
量販店が全体の60%を占め、生協や小売店、そして全国の様々な百貨店での物産展販売が4%に上がってきています。海外はまだ1〜2%で緒についたばかりです。

編集
昨年の新聞報道で貴社の輸出が報じられ、小樽にもグローバル化に負けない製品があることを知りましたが、そう簡単に数字は伸びないのですね。

嶌村
そうですね。ただ現在の生産レベルでは国内販売が充実してきていますので、あまり輸出にまわせないというこちらの事情もあります。

「おたる ミュラー・トゥルガウ完熟フリーラン」(白/甘口)
「おたる ミュラー・トゥルガウ完熟フリーラン」(白/甘口)
銘柄特徴と戦略
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主にアジアにはどのような品種のワインが人気があるのですか。

嶌村
はい、それでおもしろい現象があります。国内で当社の銘柄の人気ナンバーワンは甘さとフルーティーが特徴の「ナイアガラ」です。ところが「ナイアガラ」を購入されるお客様のほとんどが、根っからの酒飲みではないことに気づきました。つまり「ナイアガラ」は新たな市場を創造したことになります。これは大きなプラス要因ですね。当社も本格的な辛口ワインのラインナップも怠ることなく研究して生産出荷していますが、先行した「ナイアガラ」イメージが強く、ワイン通には極論すると「北海道ワインは土産物」レベルという誤解がマイナスに働いていることも同時に知りました。またこの現象はアジアにも通じます。つまりアジアもまたワイン後進国ですから、最初に「ナイアガラ」を口にしてファンになってくれる市場が相当眠っていることがわかり、チャンスがあると確信しています。

編集
なるほど。想定外のお客様が誕生したということですね。既存市場から脱して別な市場ができるくらいの商品を持つことは誉と思います。

嶌村
ありがとうございます。当社としてもナイアガラ市場を分母として、様々な分子を取り揃えるという両面あるいは段階戦略を持たなくてはと考えているところです。

海外戦略
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一口にアジアといってもそれぞれ違いますよね。

嶌村
はい。それで当社では酒税と関税が撤廃された香港に力点を入れています。香港をハブとしてアジア各地域へ浸透するルートを開発していきたいと考えています。

業務の重点
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貴社のお仕事で最も苦労するのはどういうことですか。

嶌村
農業ですね。ブドウの畑は苗木づくりから早くて5年経過しないと良いブドウが実らないほどリスクがともないます。そのリスクを恐れて輸入ブドウに頼る業者も増えているくらいです。当社は100%道産ブドウを根幹としていますので、バイヤーの方々を必ず当社の鶴沼農場へお連れして現場を見ていただいています。最近は食の安心が危惧される時代ですので、この現場見学による規模と管理への信頼はとても大きな武器になります。

編集 本日は貴重なお話をありがとうございました。