小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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収穫(4) 後志でなにが収穫されているの

ジャガイモ
吉川英昭農場
代表者 吉川 英昭 氏


吉川英昭農場 代表者 吉川 英昭 氏
吉川英昭農場 代表者 吉川 英昭 氏

北海道とジャガイモ
 ジャガイモは元来、強風や低温に強く、冷害で穀物が不作になっても安定して収穫できたため、北海道に適した作物として明治期より栽培が勧められました。今回紹介する吉川農場は後志管内京極町に位置します。羊蹄山麓のこの一帯は、肥沃な土地と冷涼な気候で道内でも有数のジャガイモ生産地となっています。

吉川英昭農場のジャガイモ
吉川英昭農場のジャガイモ
吉川農場
 代表者の吉川氏は祖父の代からの3代目。現在、吉川農場の総面積は20ha。一番長い畝で約270mあるといい、その広さが想像できます。
 この広大な畑を吉川氏はじめ3名で管理しています。栽培しているおもな作物は、ジャガイモ、人参、小麦などです。ジャガイモの品種は男爵イモ。ここ京極町は、北海道を代表する男爵イモの生産地です。
 吉川農場のジャガイモ栽培のキーワードは「輪作」と「緑肥」です。輪作とは毎年畑を替えて栽培することです。稲などは同じ田んぼで毎年栽培できますが、ジャガイモは同じ畑で作り続けると、できが悪くなったり、土中に残った病原菌が病気を引き起こしたりすることがあります。これを防ぐのが輪作です。吉川農場では、ジャガイモを栽培した畑は、次に秋まき小麦、その収穫後、燕麦をまいて畑に漉き込み緑肥にします。その後人参などを栽培するといったローテーションをすでに30年間繰り返しています。
 しかし、ジャガイモのために輪作だけを繰り返せばよいのかというと、そうもいきません。納得のいくジャガイモを栽培していくには、輪作体系の人参も小麦も豆類もすべて品質のよいものを作り出荷し、農場の経営を安定させていかなければなりません。つまり、栽培と経営のバランスがとれて、はじめて良いジャガイモを生産できる条件が整うのです。

もう一つのこだわり
 吉川氏のもう一つのこだわりは「種イモ」作りに表れます。普通、ジャガイモを栽培する場合の種イモは、種イモ専門の栽培農家が生産したイモを買い付けることがほとんどですが、「自分が納得のいく良いジャガイモを作りたい」という強い思いが種イモ栽培にまで及んでいます。
 京極町という、ジャガイモ栽培に適した気温の寒暖差、高原地帯特有の冷涼な気候に甘えず、手間暇を惜しまず、毎年土づくりをしっかりすることで、いい形、さらにおいしいジャガイモができるといいます。

流通と味の評価
 吉川農場のジャガイモは現在、農協へ出荷していますが、個人宅への直送も増えてきています。口コミで広がった個人のお客様は道内ばかりでなく、本州にも数多くおり、そのほとんどがリピーターで、時期になると楽しみにしているようです。自宅用として購入されるほか、贈答用としての需要もあります。個人宅へは「吉川くん家のイモ」と書かれた段ボール箱で発送され、ほのぼのとした箱のデザインが好評です。
 お客様の評価は、「ホクホク感」が最高で、男爵イモらしい形と味が良いという意見が多数です。

吉川さんからのメッセージ
 ジャガイモの味は、茹でただけ、蒸かしただけの状態で食べくらべると、味の違いが一番分かります。生産者により味も異なります。
 京極町では今年もホクホクのおいしい男爵イモができました。ぜひ食べてください。