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漁獲(4) 後志でなにが漁獲されているの

ナンバンえび
東しゃこたん漁業協同組合


漁協の概要
 東しゃこたん漁業協同組合は旧古平漁業協同組合、旧美国漁業協同組合、旧積丹漁業協同組合が平成16年に合併し発足しました。平成21年度の漁獲高は約23億円。主にえび、鮭、イカ、ホッケ、タラ、ウニ、あわびなどが水揚げされています。

ブランド化を目指して
 近年、東しゃこたん漁業協同組合(以下=漁協)の取組みの一つに「シー・アイス」があります。シー・アイスとは海水で作られた雪状の氷です。これは海水シャーベット氷とは全く違う新しいタイプの氷で、鮮魚の鮮度を維持する有効な技術です。
 シー・アイスはマイナス温度(マイナス1.5℃〜0.5℃)で、時間が経過しても温度変化が少ないこと、溶けても塩分濃度があるため劣化を抑制すること、菌の増殖を抑制すること、柔らかく、軽い、など今までの氷にない特長があります。現在、シー・アイスはナンバンえびの出荷で使われており、出荷先からは好評価を得ています。この出荷方法で漁協の鮮えびは将来的に「ブランド化」を目指し、出荷先にPRしています。

えび漁
 漁協のえび年間販売額は約3億円で、全体の売上げの約15%を占めています。ナンバンえびは日本海沿岸が漁場で、南は瀬棚、島牧方面から北は稚内まで、漁期は3月〜11月までと比較的長い期間獲ることができます。後志では小樽、余市の漁業協同組合でも漁獲されています。
 えび漁は1隻当たりに乗り組む人数と経費がかかるため小規模の船では漁はできず、その結果、漁協内でも中型船の多い古平の漁業者が中心となっています。
 漁の主要なえびはナンバンえび、通称「甘えび」と呼ばれ、後志管内ではよく食されるえびです。正式名はホッコクアカエビといいます。
 漁は朝5時位から始まります。1本が約4qのロープに500個のえびカゴを付け、えびがかかるのを待ちます。1隻でこのロープを4本、約2,000カゴを海に沈めていくのです。この作業を5〜7人で1日かけて行うハードな漁です。1回の漁で獲れる量は多い日で250箱〜300箱(発砲スチロール箱、1箱に約3s入り)、750s〜900sです。価格は景気の低迷で一時期、安値が続いていましたが、今年は平成19、20年並の価格まで戻ってきているようです。
 漁協のえびの出荷先は中〜大のサイズは主に首都圏および本州へ、小サイズは道内全域に出荷されています。

おいしく食べる
 生産者はどんな食べ方をしているのでしょう。漁業者は獲れたてのえびを特製のタレに丸ごと入れ、いわゆる沖漬けにして食べるそうです。この食べ方は漁業者だけにしかできない特権です。旬のこの時期は刺身で食べるのが一般的ですが、おいしい食べ方があります。刺身で食べる際、殻をむいたえびを薄い食塩水につけると、身がしまり、一層おいしくなります。また保存する時は、殻をむいて小分け(10尾程度)し、ラップに包み冷凍する方がよいそうです。

漁協の取組み
 今年度から「海の幸、漁協祭」が始まります。これは夏季の月に1回、水揚げされた鮮魚や漁協で加工された製品を感謝価格で提供しようという試みです。第1回は6月13日(日)午前9時〜午後3時まで、漁協の直売所で開催されます。当日の目玉は旬のウニ(塩水カップ入り)、ウニ丼で、特別価格で提供されます。その他に鮮魚や加工品の販売、地方発送も行います。売り切れ次第終了の商品もありますので早めの来場をおすすめします。積丹半島ドライブコースに、お楽しみスポットが誕生します。