小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記


 5月の連休から秋まで、小樽運河周辺や堺町では多くの観光客が散策する風景が当たり前のように繰り広げられます。この当たり前を30年前、誰が想像し得たでしょう。中央集権的にしか政治も経済も文化も情報も発信されないことが当たり前の時代に、日本中を敵にまわしてもという気概を持つわずかな市民達が、そのターニングポイントにいました。
 彼らは自らの経営を考える前に、地域の経済を考えていました。事実、この街に新たに経済現象として「観光産業」が芽生えます。このおかげで、歴史的な倉庫や店舗に入れるものが荷物ではなく商品やサービスに転換し、今日当たり前の風景につながってきました。
 そして目をこらすと、あの運動は二つのお化けを生んでいたのです。小樽の人々が気が付かない地域で、そのお化け達は一人歩きしています。全国はおろかアジアにまでです。
 そのお化けは、物産ブランドと観光ブランドです。元を正せば根は小樽ブランドですが、小樽の人々によって足がつけられることを願ってやみません。

 歴史文化研究所 副代表理事・編集人 石井 伸和