小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記

 小樽の街は艶っぽい?


「小樽は味わうと虜になる街」と言う人がいました。「味わう」という意味は、何度か訪れ、何度か地元の人と交流し、早い話「住めばわかる」ということ。「虜」という意味は、いつしか街にかかわる夢を抱いていることをいい、換言すれば、住んで地元の知人と親しく交際しているうち、なんらかのまちづくりの一員になっているということだそうです。
 艶気は異性に感じる自然な魅力ですが、高じると魔性に変わります。魔性は既にシュールな領域で、理屈の入り込む隙間もなくなるリスキーな世界ですので、艶気はその入口でもあります。
 小樽にビジター(一元の客)として訪れる動機は古い街並みに感じる「癒し」ですが、「癒し」が即「艶気」になるとは限りません。「癒し」が「艶気」に化学変化を来すのは、どうやらリピーター(二度以上の客)現象がその土壌になるようです。
 さらに艶気は姿形や香りや仕草などで、人工的に醸すこともできますが、そこに磨かれた「粋」が待ち受けているとたまりません。
 さて、この街に粋はあるでしょうか。

 歴史文化研究所 副代表理事・編集人 石井 伸和