小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域資源活用ビジネス(14) 小樽独自のビジネスモデル

地域情報
FMおたる
〒047-0021 小樽市入船4-9-1
TEL&FAX(0134)32-1000
E-mail:763@fmotaru.co.jp
http://www.fmotaru.co.jp


小高い丘にそびえるFMおたる放送局入居の共育の森学園
小高い丘にそびえるFMおたる放送局入居の共育の森学園

コミュニティ放送
 1992(平成4)年に市区町村を対象としたコミュニティ放送が制度化されます。これは北海道全域に放送されているAIR-G'やNorthWaveのような民報県域放送と呼ばれるジャンルとは区別されます。
 その背景には「地方の時代」という傾向を鑑み、1991平成3)年の臨時行政改革推進審議会において「多様で個性的な地域づくり」が提唱されたことが契機となり、翌1992(平成4)年に函館の「FMいるか」が同制度第一号として開局します。
 この流れを加速したのが1995(平成7)年の阪神・淡路大震災でした。この時の教訓から「防災」というリスクマネージメント意識が高揚します。

開局準備からいつも美声を聞かせてくれる石橋八千代アナ
開局準備からいつも美声を聞かせてくれる石橋八千代アナ
防災情報
 1996(平成8)年7月27日開局となったFMおたるでは、台風、津波、火事などの緊急事態の際、警察署・消防署・市などの公的機関からFAXを通して通報内容が送られ放送しています。またリスナーが偶然緊急事態に出くわし、直接電話などで通報してくれる場合は、関係の公的機関にその情報確認や了解を得て放送しています。
 現在の番組の半分以上は生放送なので、防災情報はリアルタイムに提供できる体制になっていますが、収録番組の場合は緊急の度合いによって割り込み措置を講じています。
 緊急情報には一般的な緊急事態の他にも、小樽独特の内容も含まれます。冬の吹雪による札幌や千歳へのJR・高速道・国道などの通行止めや解除情報、また子供や高齢者の迷子情報、道路工事による迂回路情報、出生・死亡情報など多岐に亘って提供しています。
 もちろん、すべての緊急情報は、公的機関や個人に至るまで、必ず発信元や管理機関の了解と確認をとった上で放送しています。
「あくまでもこういう姿勢ですが、人数や能力的な限界もあり、現実としては可能な限り対応していると申し上げた方が正しいですね」と総合プロデューサー渡辺大助氏は話しています。

街の誰もが友達の田口智子アナ
街の誰もが友達の田口智子アナ
地域文化
 開局以来続いている番組で平日朝8時から11時まで放送している「おめしゃきっ!」はネーミングは変わりましたが、人気を保ち、リアルタイムな小樽情報満載です。市、図書館、ウイングベイ、警察署、小樽商工会議所、小樽観光大学校などの様々な機関の情報や、桜ヶ丘球場で行われる2回の地区代表決定戦も現場に駆けつけて実況・解説したり、各所で開催される祭りやイベントなどの現場にも足を運んで中継しています。
 また月〜木の午後7時から8時までの「コミュニティ発全国放送ゾーン」では、北海道から四国まで20ヶ所のコミュニティ放送局と連携し、各地からの情報が提供され、逆に金曜日の同時間には「小樽おたるんおたるんるん」では村岡アナウンサーの澄んだ声で、小樽情報が全国に放送されています。

地域資源としての地域情報
 FMおたるの運営理念には、「小樽の風土、歴史に根差した放送を通し、市民生活を豊かにする」とあり、つまり市民生活を豊かにすることを目的に地域情報提供の媒体役を果たしています。
 私たちはこれまで、マスコミを通しての中央発信情報を受容して、それが当たり前になっていますが、今後デジタル技術が様々な媒体に普及・進化してくると、そのコンテンツ枠は大幅に広がっていきます。
 こういう技術進化に伴う情報環境はますます多岐に亘りますが、そのコンテンツの中でも今後、地域情報が重要な位置づけをもつことは、政治や経済や文化のありかたの趨勢として、既に多くの予兆・前兆が巻き起こっていることでわかります。地方の時代の旗手として先陣をきったFMおたるの今後が楽しみです。