小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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まちづくり観光(21) まちづくり運動と観光

小樽ロングクリスマス
主催:社団法人 小樽観光協会
〒047-0031 小樽市色内2-1-20
TEL(0134)33-2510
E-mail:info2007@otaru.gr.jp


メッセージツリー
メッセージツリー
背景
 2005年は観光都市小樽が定着し、外国人観光客なかんずくアジアからも宿泊付で来樽し始め、運河周辺や堺町がメッカとなってきた時代です。またこの年は冬の閑散期を打破するために、開催されてきた「小樽雪あかりの路」も7回を数え、期間中の約9日間は市内のホテルの宿泊者増加に貢献する効果が表れてきます。
 「小樽雪あかりの路」を主催してきた、当時小樽観光誘致促進協議会(後に小樽観光協会と合併)において、「雪あかりの路」に次ぐ第二の冬の活性化策として「ロングクリスマス」が企画実行されました。第1回目は12月1日からクリスマスの12月25日のロングランで、運河プラザをメイン会場として様々な企画が行われました。

浮き球ツリー
浮き球ツリー
第6回ロングクリスマス
 2010年は主催小樽観光協会のプロモーション委員会(日下部信正委員長)が、これまで蓄積されたノウハウと新たな挑戦を試みて11月11日〜12月25日の45日間開催されています。
 運河プラザと天狗山山頂に設置された「メッセージツリー」をシンボルに、運河プラザ前の「浮き玉ツリー」がアプローチを飾り、JR小樽駅構内では「ガラスアート展」を開催しています。このほか期間中のイベントとして「花火大会」、「婚活ツアー」、「手作りケーキ教室」が開催され、また堺町通りのイベントとして菓子メーカーによる「クリスマスシュークリームフェア」、寿司店の「生鮨八貫千圓フェア」が開催されます。

天狗ツリー
天狗ツリー
比較
 期間中45日間の運河プラザ入場者数は、このイベントが開催される以前と比べて、2009年には倍の17,000人という統計(観光協会調べ)が出され、いよいよ目に見えた効果への期待が持てそうになっているようです。
 目に見える効果とは、市内ホテル宿泊者の増加、市内飲食店の来客増加、市内土産店の売り上げ増加という経済的影響や、ガラスや寿司のブランド強化や新たな観光資源発掘といった文化的影響をいいます。

ガラスアート
ガラスアート
効果
 ちなみに「小樽雪あかりの路」と「小樽ロングクリスマス」とを比較してみると、ホテルの宿泊稼働率はこれまで40%であったのが「雪あかりの路」期間は90%に上昇(10号参照)していますが、「ロングクリスマス」ではクリスマスイブの12月24日に少し上がる程度で、他は旧態依然とした状況になっています。
 一方「雪あかり」は、国際的な評判となっている「札幌雪まつり」と時期が重なっていることから、国際的視点で注目を寄せられる間口があり、内容も洗練され、事実多くのアジア人観光客で賑わっていますが、「ロングクリスマス」は国際的な注目を浴びるマーケティングには至っていません。
 また市民への浸透度では、「雪あかりの路」はまさに真骨頂といえるほど、市内の多くの地区で家族や町内会や企業などが参加し、コミュニティが復活しつつありますが、「ロングクリスマス」は一部の企業の連携はあるものの、市民一般への浸透度はまだ浅いようです。

新たな観光ムーブメント
 今後の「ロングクリスマス」の狙いは、市内企業との波状的な連携の強化と日下部委員長は考えています。この期間はまだ積雪を期待できませんので、無理に「雪あかりの路」の亜流を追求する必要もありません。基本は小樽に漂う浪漫とクリスマスに漂う浪漫の共通性です。例えば合掌造りの白川郷などにこの企画があるより、洋風の歴史的建造物の多い小樽の方がはるかに効果的といえます。何故ならクリスマスは西洋の習慣や文化だからです。したがって今後、小樽に顕在潜在する「西洋文化」を掘り起こしコーディネートすることによって、小樽の新たな浪漫の創造が可能です。
 さらにこの志向には、国際的効果が期待できます。教会や西洋料理店との連携や、ゴスペルなどの音楽的演出から、新たな小樽観光資源の発掘が可能で、既にその近似値に立っているといえます。


写真提供 小樽観光協会