生まれて初めて3週間の長期に亘って入院した。人生は長いようで短いとあらためて実感した。この実感が我が人生を逆算して考えるようになり、いわゆる死ぬ準備をして意義ある残りの人生を歩もうと決心した。個人的なことはさておき、使命についてである。
社会人になって以来深く関わってきた「まちづくり」の展望である。本誌「小樽學」もその一環だ。
結論からいえば「世界に通用し、世界の先端を行く小樽づくり」作業である。そのための実践として現在2つのNPO法人に関わっている。「北運河をどうするか」「歴史的建造物の新たな再利用をどうするか」という問題意識を議論し行動に移そうとしている。また本誌発行のNPO法人歴史文化研究所は、そのための材料集めも兼ねると同時に、こんなことを考えている。小樽には『小樽市史』をはじめとした様々な歴史文献がある。また『小樽歴史年表』『小樽學』も含めてこれらを全てデジタル化してクラウドにあげ、誰でも検索して調べられるようにしたい。いずれも生きているうちには完成せぬが。
歴史文化研究所
副代表理事・編集人 石井 伸和