小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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意匠(20)

消火栓



消火栓の役割
 消火栓とは火事の際に消火を目的に取水する装置をいうが、それは地域の水道網に密接に関係する。小樽の場合、小樽市水道局が川の水を浄化して溜めておく配水池を38ヶ所設けている。この数は面積や人口から考えれば多い方に属する。つまり小樽は平坦地ではないので、できるだけ経費をかけないためには、水が上から下に流れる自然力を利用する。だから38ヶ所もの丘陵地の配水池から各家庭に供給させている。 
 この38ヶ所の配水池から市内各所に安定的に供給される管網は42系統に区分され、消火栓はこの系統によって設置される。
 さらに全国には地下埋設の消火栓もあるが、降雪地の小樽は公設1,517基はすべて地上消火栓である。逆に積雪で埋もれることもあり、「消火栓はここですよ」
と知らせるポールを付加しているものまで存在する。

消火栓の色分け
 昭和49年に長橋で大火が発生した際、複数の消防車が出動したが、消火作業の途中で水圧が落ちてしまうという不具合が生じた。それは同一系統の管網から給水したことによると判明し、大型火事の場合には均等に系統を使い分けて給水しようと、42系統を5分類した。この5分類を消火栓の色で区分したのが現在の姿である。
「赤」「青」「黄」「黄頭赤胴」「青頭赤胴」の5種類が昭和50年以後に設置されている。だから市内には5色(の組み合わせ)の消火栓が行き渡っている。
 中心市街地では、高区には青、中区には黄、低区には赤というおおまかな区分けがみられる。

消化手順
 複数の消防車が現場に駆けつけて、どの消火栓から取水するかの判断基準がこの5色分類で均等に行われる。消防車に設置されている消火栓ハンドルを消火栓の頭にセットして取水口を開き、ホースをセットして取水するという段取りだ。
 地域の地形、地域の水道系統など地域の特性に沿って色分けされるのは、地域の安全第一を追求する智恵だ。