小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域貢献(5) ―ブランチによる小樽仕様―

郵便事業株式会社 小樽支店
〒048-8799 小樽市色内1-8-1
TEL(0134)22-2250
FAX(0134)22-1711


沿 革
 小樽では明治5年に初めて信香町に2等郵便請負局が開設される。戦後の昭和27年には開局80周年記念式典が挙行され、平成6年に現在の局舎が新築された。
 一方、国営だった郵便事業は平成19年に民営化され、郵便事業株式会社小樽支店に改称・改変された。

郵便物数の減少
 封筒やハガキなどの郵便物数は、平成年代に普及してきたインターネットのメールにより減少の一途を辿り、ちなみに平成13年から15%減少、平成15年に施行された信書便法により、大手宅配業者の「メール便」参入によりさらに加速されている。これは全国の郵便に共通した変化である。
 郵便ポストは平成18年から約3%減少、郵便切手類販売所も平成18年から約4%減少している。

局 数
 一方、小樽の特殊性としては、まず設置されている局数が、他地域と比べて多いという。事業会社支店1、簡易郵便局2、郵便局33という構成だ。それは恐らく、明治から近代都市への基盤を全国にも先駆けて形成してきたからだと思われる。北ガスの導管網の普及が広がっていることや、水道局の配水池の多さは、偏に小樽の山坂の起伏の多さに起因するが、郵便局が多いのは早くから整備された都市基盤の名残ともいえる。

ゆうぱっく「ふるさと小包」
 全国の郵便局では昭和58年以来、地元の名産を小包で送る事業が盛んに行われている。この品種で見ると、小樽はやはり水産加工品が圧倒的に多い。これは小樽の産業構造を反映している。ちなみに全道の郵便局や郵便事業会社が行っているお歳暮カタログ百数種類の中にも、小樽海洋水産や堀内水産食品などが堂々とラインアップされている。
 小樽の産業構造は平成16年の調査で、製造業に占める食料品の割合が、事業所数で38.4%、従業者数で48.7%、出荷額で41.6%を占め、さらに食品の中でも水産加工品は半分を占めている基幹産業である。
 したがって小樽を訪れる観光客の楽しみの一つに海鮮があるように、小樽から出荷する名産の代表は水産加工品といった背景があるようだ。
 このお歳暮の他にも「クリスマス」「子供の日」「父の日」「母の日」ギフトとして水産加工品に加え、ラーメンやスイーツも小樽からラインアップされている。

景 観
 既に見慣れた風景になっている本局(呼称であり組織の名称ではない)の建物も国営時代の平成6年11月には都市景観賞を受賞し、同年3月完成の建物を設計する際にも、意匠に関して配慮されたという。
 官営の社屋建設において、小樽では郵便局のほか、ハローワークや警察署など新築の際に街並みに適応しなければならないという配慮をした。いわば他の地域にはない要望を叶えなければならないという土壌が暗黙のうちに染み込んでいる。これは小樽の文化といってもいい。

特 徴
 このように小樽は、歴史的背景から局数が多いこと、産業的背景からふるさと小包では水産加工品が多いこと、精神風土的背景から景観が優れていることが特徴として見えてくる。今日、民営化されたとはいえ、いずれも国営時代に形成された仕様であり、郵便事業という超マンモス事業体が小樽という地域に影響され、あるいは浸透してきた結果である。