小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域貢献(9) ―ブランチによる小樽仕様―

北海道札幌方面 小樽警察署
副署長 棚橋 博一 氏


小樽警察署 副署長 棚橋 博一 氏
小樽警察署 副署長 棚橋 博一 氏

小樽警察署
小樽警察署

沿革
小樽に警察機能が正式に設置されたのは「明治9年(1876年10月)開拓使は信香町に警察分署を設置、札幌警察課より10人派遣【報5】」、分署の最初が「明治10年」【小樽警察署沿革】で、そして「明治15年(1882年3月)札幌警察署小樽分署は札幌県小樽警察署と改称【樽港】」という名称が生まれる。
 さらに港湾都市特有の「明治30年(1897年10月5日)北海道は小樽水上警察署の設置を発表【樽新】」、明治41年(1908年7月12日)小樽警察署は博徒69人を検挙【樽新】」という大型検挙をし、明治42年(1909年11月1日)小樽警察署は新築落成移転【樽新】」で現在地が決定、昭和12年(1937年11月1日)小樽警察署新庁舎は竣工、移庁【樽新】」そして平成13年(2001年5月15日)新庁舎竣工で現在に至る。 <『小樽歴史年表』『小樽警察署沿革』>

(凡例:【報5】開拓使事業報文5巻、【樽港】小樽港史、【樽新】小樽新聞)

ランドマーク
 小樽警察署の桜は知る人ぞ知る春の歳時記だが、昭和12年に竣工した庁舎は小樽の歴史的建造物にも充分該当するランドマークであった。平成13年新築の庁舎ではこの小樽からの要望を重視し、デザインや色調、さらに特徴であった丸窓も踏襲している。これも全国にある警察署の中で、地域的特徴の一つである。

街頭犯罪
 一般市民に身近な11種の犯罪を「街頭犯罪」という。車上狙い、自転車泥棒、タイヤ泥棒、自販機狙い、侵入窃盗などだが、この中で小樽で意外に少ないのが「自転車泥棒」。坂の街小樽では自転車を快適に乗り回す動機が希薄であることを物語っている。一方、車上狙いは小樽の街頭犯罪の40%を占め比較的多い。昨年で計153件、前年度比57%増・実質65件の増加である。場所では臨港線の大型店舗やパチンコ店の駐車場に集中している。無論、夜間で6時を過ぎると人通りが一気に少なくなる観光拠点だ。車内の目に見える当たりにバッグなどを置き放しの状況が明らかに多いという。次に多いのが侵入窃盗で、23%を占め、43件増の89件で倍増している。

動機と収穫
 犯罪を経済的にとらえると語弊があるが、不景気になると車上・家屋・社屋、そして個人財産の詐欺など「他人の物を盗む」動機が向上する。しかし不景気だから盗む対象の規模も小さい。景気が良いと動機は希薄になるが、盗む対象の規模は大きい。
 石川五右衛門は大泥棒だったが、貧乏人からは一切盗んでいないと聞く。また近年金持ちから盗んで貧乏人に配るというネット犯罪もあった。石川五右衛門にいわせれば、豊臣秀吉は「天下」を盗んだ大泥棒になる。
 いずれにせよ、「他人の物を盗む」浅ましさは充分犯罪だ。

交通事故死
 北海道は全国でも交通事故死ワースト1か2の間にいつもある。それは本州に比べれば道が広く直線が多く人口が少ないという環境による。小樽市内でも国道5号の銭函当たりに集中するという。昨年5件のうち4件がその当たりだ。交通事故死の最大の原因はスピードだから、全て理に適う現象といえる。

詐欺
「オレオレ詐欺」は高齢化の街でありながら少ない。しかし「融資保証金詐欺」が昨年5件のうち3件を占める。これは中小企業を対象に安い金利で融資するという前触れで、市中の一般金融機関からは目一杯で借りられない中小企業が飛びつく。すると高額な融資金額に比べて「そのくらいなら」と納得できそうな保証金を前金で払い込ませる手口。結局ドロンされる。この事実も、景気が落ち続けている小樽経済の裏事情としてむべなるかなだ。飛びついて前金を払った中小企業はさらに難儀な事態になる。犯罪とはそういうものだ。

地域安全活動のボランティア
 もうひとつの小樽の特長に、交通安全運動や夜間の見回りなど市民が積極的にボランティアで地域安全活動をする率が高いという。
 34号において小樽のまちづくり団体が異常に多いことを記したが、地域安全活動のボランティアの数が多いのも充分誇りにできるニュースだ。
 高齢化すると社会的に良識が蓄えられ、そういう人々がこういった活動をされると類推すれば、小樽の高齢化はむしろ社会を守る上で頼もしい限りだ。全ての価値を経済的な尺度で決めることに間違いがおきるのかもしれない。