小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
bg_top
alwHOMEalw読んでみるalw地域貢献(12) ― ブランチによる小樽仕様 ―

地域貢献(12) ― ブランチによる小樽仕様 ―

小樽市産業港湾部 観光振興室
〒047-8660 小樽市花園2-12-1
TEL(0134)32-4111(内線461)
FAX(0134)33-7432


ライバル函館との具体的比較
 本誌13号「比較論」において小樽と函館の比較を試みたが、ここでは小樽観光の実態を浮き彫りにするため、さらに具体的な角度から比較を観光振興室長中野弘章氏より取材させていただいた。
 なぜ函館かといえば、北海道内で歴史的環境を柱とした観光地は函館と小樽が双璧にあり、ともに近代化の牽引役を果たしてきたからだ。

日帰りと宿泊
 その比率は、小樽9:1に対し函館1:2でここ10年間変化していない。この比率が示す背景には「函館は周辺に有力な宿泊地がないからであり、小樽は膨大な宿泊キャパを持つ札幌に近い」と指摘される。この事実は直視せねばならないが、函館に遅れて観光地化した小樽が一気に観光地になった背景には、隣の大消費地札幌から多くの日帰り観光客が押し寄せた恵みがあった。その札幌にたまたま宿泊キャパが膨大にあったことになる。(表1)
「小樽観光は宿泊する価値づけを目指しながら、札幌圏からのリピーターへのニーズに応える価値づけを目指さなければなりません。それにはこれまでの常識にとらわれない大胆な発想が必要と考えています」
※宿泊キャパ比較
小樽1日約 4,000人(23年度実績56万3,500)
函館1日約24,000人(23年度実績274万人))

日帰り客と宿泊客の比較
日帰り客と宿泊客の比較

道内客と道外客
 その比率は小樽7:3に対し函館4:6でここ10年間同傾向にある。(表2)「小樽は札幌圏からの日帰り客が主力で、函館は道外からの宿泊客が主力という構造ですね。とすれば札幌圏人口230万人の市場にはまだまだ伸び代があるので、さらなる掘り起こしが必要と考えています」

道内客と道外客の比較
道内客と道外客の比較

上期と下期
 その比率は小樽5:4に対し函館7:3でこれもここ10年間同傾向だ。(表3)
「小樽が函館に比べて夏冬の差が意外に少ないといえます。これは平成10年以前までは同じ率の差でした。つまり『小樽雪あかりの路』などの冬のイベントが大きく貢献していると考えます」

上期(夏季4〜9月)・下期比較(冬季10〜3月)
上期(夏季4〜9月)・下期比較(冬季10〜3月)

外国人宿泊
 平成23年度、函館は小樽32,265(人)の3.62倍の116,881人で、内訳は函館では台湾がダントツ73.8%、小樽は香港37.3%、中国18%、韓国13.3%、台湾11.8%。
「小樽観光のアピール度は国内観光客誘致に比べ国外に対してはまだ劣っているが、年間3万人以上も宿泊してくれていることに感謝と分析を行い、MICE誘致などさらなる努力をすることにより誘致促進は可能と考えています」

まとめ
「以上の比較調査から観光基本計画を指針としながら、今後は札幌圏リピーター増強、宿泊価値づくり、そして東アジアなどの外国人観光客誘致という大局的には3つの柱を基本に観光行政を推進が重要であり、さらに来樽した皆さんをがっかりさせない、ホスピタリティ意識の向上が必要だと考えています」