小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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意匠(29)

ランドマーク



人それぞれ
 人にはそれぞれ印象深いランドマークがある。ランドマークとは「小樽の夜景を見ると帰って来たようにホッとする」という場合、「夜景」がランドマークとなり、「夜景」が「小樽」を象徴する関係をいう。それが運河や港や倉庫であったりしても、あるいは人であっても構わない自由な心の選択である。「その煙草パッケージを見るとアイツを想い出す」というのも、「あの曲を聴くとあの子を想い出す」という印象にも似ている。基本は自由だから小樽のランドマークは人の数だけあって不思議でないが、見る側に残る印象が全てであることから、被写体側に印象を残せる要素があるかないかという基準も加味されるから、限られてもくる。

小樽のランドマーク
 小樽人にとって「小樽だ」と印象に最も多いのはダントツで小樽駅だという。昭和9年築だから、現存100%近い小樽人は無論小樽駅を知っているし利用もしている。
 次に来るのは天狗山、中央市場で、ウイングベイの観覧車という現代版もある。おもしろいのは小樽駅から港を見たときの豪華客船、懐かしいのは張碓トンネルを抜けたあとの夜景、悲しいのは閑散とした商店街と飲み屋街、微笑むのは積雪の段を降りながら入る飲み屋、新しいのは運河周辺をたむろする観光客の群れ…

原風景
ランドマークは他人任せであるが、原風景はオセッカイである。残ろうが無くなろうが、見る側の勝手な印象がランドマークなら、無くなってはほしくない景色が原風景で、叙事詩と叙情詩のほどの違いがる。原風景ともなれば「情」がらみで、景色からするとオセッカイともなるリスクが伴う。しかしこのリスクを恐れては「地域と共に生きる」ライフスタイルに到達しない。