小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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帰化人(36) 小樽こだわりのライフスタイル

中小企業経営者は実践教育者
菅 尚広 氏
北海道中小企業家同友会
しりべし・小樽支部 事務局長
〒047-0031 小樽市色内1-9-6
TEL 0134-25-9191 FAX 0134-25-0765


菅 尚広 氏
菅 尚広 氏

帰化経緯
 昭和54年札幌市北区篠路生まれの菅尚広氏は、北海道教育大学で国際理解教育課程を学ばれた。世界中で起こっている様々な紛争は民族・宗教・政治・貧困などが原因となっており、それらの事実解明を学ぶ一方、男らしさや女らしさである前に自分らしさを追求するジェンダー論、そして地域福祉について研究された。
 卒業時は就職難で選択肢の限られた中に、中小企業家同友会事務局職の求人に興味を覚え就職。初任地は旭川に6年間勤務し、平成23年に小樽に赴任。

同友会の仕事
「僕は様々な経営者を見ていて、国や金融機関に影響を受けながらもしっかり生きていることに、人生の達人として心からリスペクト(尊敬)しています。経営者は誰が守ってくれるわけでもなく、全ての責任を負い従業員とその家族を養っています。そういう方にはちゃんと哲学があります。それを教えられたり発見したりすると、僕はとても嬉しくなるんです」
 逆にいえば我が侭な経営者に翻弄されて当たり前な職種でありながら、その裏にある現場の哲学に興味を抱かれる楽しみを持つとは、まさに天職。

ビジネットしりべし部会 会合
ビジネットしりべし部会 会合
小樽への印象
「小樽へは赴任以前から何度か観光で訪れていました。堺町や運河周辺はもとより、国道5号の奥沢に差し掛かる辺りから、既存の商店が軒を連ねているのを見ると、小樽だと感じます。僕にとっての原風景ですね」
 41号の「意匠」でランドマークを取り上げたが、ここにもそれぞれの原風景が刻まれている。
 大型店やショッピングモールに飲み込まれずに、毅然と存在する不変さの中に、菅氏のいう「哲学」が潜み、そこにこそ普遍性の鍵があるのかもしれない。

政策委員会 会合
政策委員会 会合
小樽への思い
「札幌や旭川に比べると、小樽では街をあげて小樽の歴史や文化を学ぶ催しが実に多くあると気付きました。小樽の人は小樽を本当に愛しているんだと思い、またリスペクトの対象が増えたと感じています」
 これまた恐縮極まる印象である。最盛期から既に40%近く人口が減少し、絶対数が落ちているにもかかわらず、「小樽の歴史や文化を学ぶ催し」が多くなっているのは事実だ。しかし一方で、観光に興味のない市民も数多くおり、札幌へ移住したがる市民も多いのも事実。
 とすれば地域のなにかが大事と気付いた人々が即行動を起こす確率が高いというのが正確だろう。その行動が小樽の歴史や文化を学ぶ催しにつながっている。

小樽での同友会
「中小企業経営者は実践教育者だと僕は思っています。なぜなら従業員は人生の大半を会社で過ごしているからです。その中で従業員に様々な可能性を与え、働く喜びを導き出すなんて芸当は、政治家や教育学者にはできません」
「もうひとつ小樽で気がついたことがあります。若者への優しい視線です。それは同友会の青年部(青年経営者懇談会)の活動を幹事の方々が楽しみにしている風景は小樽独特です。そして若者が提案する新たなビジネスモデルについて一緒に考え支援する人間関係があることに驚きます」
 現在、青年部は新たなビジネスモデルを研究するという目標を掲げている。名付けて「創」というキーワードで、会員はもちろんだが、この指止まれで会員外の若者にも声を掛け、新たな広がりを持とうともしている。
 このような事務局長の優しい視線に応えねばなるまい。