小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
bg_top

編集後記

迷いと考え


 麻雀は四角い宇宙にたとえ東南西北がある。いかにも哲学性を帯びたインド発祥らしいゲームだが、ゲームに没頭する諸氏にもいろいろいる。
 基本は順番に山から一牌ツモって、自分の手から海に一牌捨てながら作品を仕上げる。宇宙を背負って山と海のシチュエーションで人間が対峙するという見事な仕立てで、バーチャルでは実現し得ない芸術でもある。
 このツモって捨てる作業によく長考される御仁がいる。多くは考えずに迷っておられる場合が多い。考えるとは場の空気を読み、自らの運気を図り、作品の可能性の中で、確率や傾向から最後の一牌である画竜点睛を待つまでの選択をいう。ところがこの麻雀はツモる一牌によって作品の方向性が大きく変化するというアクシデントの連続だから、トマドイ迷うのは当たり前ともいえる。
 冷静に見ればこうなるが、結局、勝つ人は運気に押された勢いを持ち、考えているから迷いがない。

歴史文化研究所
 副代表理事・編集人 石井 伸和