小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記

我もまた環境


 若い頃、歴史を道路で埋めてしまおうという大人と戦った。本来、歴史を大事にしなきゃと大人から習うものだが、小樽は真逆で、大人が歴史を潰し、若者が歴史を継承しようというおかしな戦いだった。
 そのとき「小樽はなんというおかしな環境か」と思った。そんな若者が35年も過ぎると大人と呼ばれる年齢を重ねた。我もまた環境の側にまわったのかと思う。さて若者にとってどういう環境であるべきか。
 35年前と大きく異なるのはデジタルでのバーチャル選択肢が溢れていること。だがデジタルはアナログと比較して、興味を満たす作用は持つが好きになる作用が欠如している。好きにならなければ夢にも至らない。現場の選択肢が必要だ。若者が興味を示す情報ではなく現場を創らねば。
 もう一つ、思えばおかしな環境があったから「やってやろうじゃないか」っていう逆作用も働いた。現場を創っても過保護に非ずでなければ。
 歴史は若者が創る。歴文研としても一人の大人としても、おもしろい歴史の中で生きたい。

歴史文化研究所
 副代表理事・編集人 石井 伸和