小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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帰化人(41) 小樽こだわりのライフスタイル

小樽は伏龍
佐藤 哲志 氏
明和塾 塾長

明和塾
〒047-0032
小樽市稲穂1-12 ステーションハイツ2F
TEL 0134-21-7755 FAX 0134-21-7766



帰化経緯
 昭和38年、東京の板橋生まれの佐藤氏は、北海道大学理学部在中から既存の塾の講師や家庭教師などのアルバイトに従事する。家庭教師のアルバイトが多い日には、1日8軒もの家庭訪問で一日20時間超の記録的な激務をこなした事もある。卒業後にも、複数大手の塾や予備校の講師として教鞭を執り、次第に天職という認識を持つに至る。
 そもそも北大入学以来、住まいは親戚在住の小樽であったことから、小樽の富岡に平成3年に明和塾を独立開業。科目は一人でなんと英語・数学・国語・理科・社会を小学生から高校生まで満遍なく教えられるスキルを身につけていた。
 「2時間教えるには事前に私自身が8時間の予習をしていなければなりません。これに加えて、教えることは学ぶことといわれるように、教える現場で逆に私自身が学ぶ様々な視点やノウハウの必要性に気付きます。この気付いた視点も含めて予習を繰り返してきました」
 そう語る佐藤氏の表情には、まさに天職の覚悟と学習観が滲み出ている。

塾の変遷
 平成8年から10年にかけて、本拠以外にも3拠点を設置し、平成12年には1拠点に集約をし、平成21年から現在の稲穂に移転。固定した塾の経営以外にも、様々な個別指導のオファーが舞い込み、綿密な指導のスキルが高められる。
 「通塾の契約は親御さんが対象ですが、世相を映す実に様々なケースがございます。いくらなの?うちの子を立て直せる?もうおたくしか頼れないなどです。私は営業マンでも親でも医者でもないのですがね」
 「家庭教師には国家資格的な基準がありません。だからマニュアルもありません。ということは教える側に強い信念とそれによる努力・実践が必要です。僕が拠り所としてきたのは、儒教思想、老荘思想、そして陽明学を中心とした全角度の思想とそれによる哲学的向上理念です。孔孟は人としての考え方を儒学として確立し、老荘は教科書的な儒学にアソビやムダの大切さを加え、王陽明は知行合一に向けて徳のありようを解きました。対象となる学生の性格を見極めて、弱点と長所を明確化して、弱点は普通以上に、長所は真の力を定着、精神的スタンスの確立を目指し、家庭環境と育歴を踏まえて本人と保護者へアプローチします」

小樽
 「三国志時代の諸葛亮孔明と並ぶ鳳雛は世に出る前に人知れずいた時には眠れる龍(すごい能力を秘めている龍)の名称で伏龍と呼ばれていましたが、それはいつか大物になるという潜在性への期待も込められています。僕にとって小樽はそんな街に映っています。事実、小樽には大物になった実績がありますよね。このような遺伝子は形を変えて、いつかまた世の注目を集めると期待しています」
「でも一般的な視点から見ると、広い視野から考える方々が少ないのも事実ですね。うもれているのか、うずくまっているのか、うぬぼれているのかはわかりませんが(笑)とにかく掘り出さなくてはなりません。掘り出せるかな(笑)」

小樽での仕事
 「こんなふうに僕自身が小樽を見ていますので、僕の仕事も小樽で成功すれば、他の街でも充分いけるとさえ思います。ですから僕は小樽で負けてはいけないと、いつも自ら勇気づけています」
 「僕は小中高の全学科を対象としていますが、学生さんは、一日に勉強にできる時間は限られていますよね。この子の数学はこのレベル、国語はこのレベルという個人別な学力バランスを教えながら見極めて、もちろん性格も見極めて、全体の学習カリキュラムをそれぞれつくります。それぞれですから黒板は用いません。手術でいうと初めの総合的方針が全てを決定するので、個人個人の初期設定をしっかり見極めないと、学習そのものが駄目になります。だから全教科を教えるメリットはここにあるんです。僕にとっての小樽が伏龍であるように、僕にとっての学生さんもまた伏龍なんです」 
 小樽への教育者としての視点、学生への教育者としての視点、いずれも強固な信念と優しさにあふれている。