小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記

インフラ


 ウォシュレットがなければ痔になる、座卓なら腰に悪い、車がなけりゃ用事を足すのも億劫、暖房がなければ寒すぎる、冷房がなければ頭が冴えないなど、文明頼りの自分がいる。だから個人的なワガママを満たすためなんとか頑張る。
 道路がなければ車は使えない、電気がなければ寒暖はもとより仕事も生活も不自由極まりない、水道が出なければ料理も出来ない、港がなければ物資は調達できないなど、インフラがなければ生活も産業も近代前に逆戻りになる。なのに誰もインフラの管理をする気はない。
 インフラは「オカミのすること」と長年懐柔されてきたからだ。まして地域のインフラは地域だけが使うものでもないから余計「オカミまかせ」となる。
 インフラに不備が生じれば困るのは地域住民だということを改めて考える必要がある。地域インフラへ愛情とまではいかなくとも、配慮が大事な時代だ。でなければ地域づくりのシナリオを、いや未来までをオカミにまかせることになる。まかせるのではなく協議できる立場を確保しなくては。

歴史文化研究所
副代表理事・編集人 石井 伸和