小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記

こんなビジネスは?


 印刷屋はお客様からの注文のみを機会として拝借した原稿を見栄え良く加工して何千枚かを印刷して料金をいただく。設備屋は新築や改築のみを機会としてカタログから選択してもらい設置して料金をいただく。リフォーム屋は改築の機会のみに意向を聞き工事をして料金をいただく。
 たとえば小樽の歴史的建造物を手放してもいいという所有者と話をつけ、設備屋が現物出資で設備を入れ、リフォーム屋が現物出資でリフォームを行い、印刷屋が現物出資で住めるようになった歴史的建造物をシェアハウスなどと呼び使用者を紙媒体や電子媒体で募集する。
 この仕組みからたとえば所有者20%、再生権者(設備屋・リフォーム屋・印刷屋)70%、運営者10%という印税割合を決めて改築し宣伝活動とお世話をする。水光熱費を別換算として家賃一日一人3千円で一軒に5人が住み夏の半年間で300万円の収入になる。これを印税割合で分配すれば再生権者は2年で元がとれ、以後印税は全て利益。
 地元の業者が智恵とリスクを出し合い新たなビジネスと雇用が生まれ、なによりも小樽の歴史的建造物がひとつづつ復活していく。

歴史文化研究所
副代表理事・編集人 石井 伸和