小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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アーティスト(7)

山を遊ぶ、アートで遊ぶ
彫刻家
渡辺 行夫 氏 Ikuo Watanabe


自然の木を柱にしたツリーテラス 渡辺行夫氏
自然の木を柱にしたツリーテラス 渡辺行夫氏

渡辺行夫氏作品
渡辺行夫氏作品

履歴
 渡辺行夫氏は昭和25年紋別生まれ、成人し美術の教員となり、札幌や神戸の中学校、養護学校勤務を経る中、気に入った銭函に30年前に住居を構えた。退職後、好きなアートを続けるため目をつけたのが春香山である。

ハルカヤマ藝術要塞
 2011年に第1回「ハルカヤマ藝術要塞」を開催し、山そのものをアートのステージに。森林の中にユンボで道を造り平坦地を整備し仮設小屋を自らで建ち上げた。
 今年は第2回を数え、渡辺氏の自作7点のほか、超ベテランや若いアマチュアの作品が合計で67点、山道のところどころに、まるで最初からそこにあるかのように設置されている。
 実に大胆な発想で、入場料無料、実行委員会の推薦で作品を設置できる、政治や経済に優劣や勝敗があってもいいが文化に上下左右は不要だ、そんな毅然性が素晴らしい。

渡辺行夫口述
 「ステージである山をアーティストが歩き、ご自分の設置箇所を決めます。テーマは山を遊ぶですから、その空間をながめて閃いた創作意欲が作品になります。したがってもともと制作された作品を持ってくるのではなく、あくまでも現場との会話から閃く作品群なんですね。確かに立派なコンセプトや洗練された技法もアーティストには大切ですが、私が掘り起こしたいのは原始的で野性的な閃きなのです。特に若いアーティスト志望者には期待しています。ですから基本的には木々を伐採せず、ありのままの自然に溶け込ますことを前提にしています。また会場が山そのものですから鑑賞される方々も、歩きながら探し、突然出会う作品を通して自然への新しい関わり方が提案できれはうれしいですね」

渡辺 行夫 氏
〒047-0261 小樽市銭函1-33-10
TEL&FAX 0134-62-4942
E-mail:oikubenatawa@yahoo.co.jp
http://harukayama02.sakura.ne.jp/