小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
bg_top

意匠(44)

欄干


京都三条大橋の擬宝珠
京都三条大橋の擬宝珠
意味
 欄干とは『広辞苑』によれば、「橋や縁側のへりに設けた腰の高さほどの柵状の工作物。人の墜落を防ぎ、また装飾とする」とある。欄干の歴史は簡単には調べられないが、仮に川に橋を架ける際に、丸太をそのまま両岸に架けた原始的なものから派生して、長さと素材と支えなどが考案され、安全に渡るための柵が講じられ、装飾が施されてきたものと思われる。その装飾としての「擬宝珠」は京都三条大橋が有名である。おそらく欄干装飾は神道・仏教・あるいは朝廷関係の造形にその由来がありそうだ。

小樽運河浅草橋街園の欄干
小樽運河浅草橋街園の欄干
小樽運河の欄干
 昭和61年に、63基のガス燈と共に小樽運河が整備されている。小樽運河の護岸は街園と散策路で形成されているが、いずれにも欄干が備えられている。デザインは「小樽の木」の白樺を鈴木吾郎氏作、街園は株式会社アルブロ(旭川)、散策路は小樽の株式会社木下合金(当時有限会社木下合金鋳造所)製作、設置工事は大成建設株式会社である。
 木下合金社長の木下 修氏の話では、富山県から材料を調達し、約半年間製造(鋳造)に要してつくった青銅鋳物は100基以上だという。

インフラのデザイン
 サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジは映画の中でもラブストーリーにはよく登場し、ニューヨークのマンハッタン橋はギャング映画では欠かせない。インフラの中でも橋やダムにはデザイン要素が強く、地域の特長を表現している。インフラはあって当たり前のように我々は考えがちだが、デザイン的視点でみるとおもしろい。