小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域貢献 〜外貨獲得〜(5) 地域経済全体のパイを大きくしてくれる

株式会社 マルハ橋本商会
代表取締役 今  裕 氏


マルハ橋本商会外観
マルハ橋本商会外観

原料処理室
原料処理室

 魚を加工した「すり身」は、全国の港町では、ごく当たり前の料理法でした。しかし戦後の冷蔵・冷凍庫の普及までは、ほとんど外に出ることのないマイナーな存在でした。潟}ルハ橋本商会は1970(昭和45)年に「調味生すりみ」を発売、家庭で簡単に料理できる様々なバリエーションを持つ商品開発をし、20年間で年商を十数倍に押し上げました。

ほとんどが市外へ
編集(本誌編集人 石井伸和)
橋本商会の小樽以外への販売額と販売先についてお聞かせください。

今(今 裕社長)
昨年度(平成20年度)の売り上げは約24億円です。そのうち99%が小樽以外の販売です。販売先は各地の市場や量販店が大半です。

編集 ほとんどが市外での販売ですね。どんなご苦労がありましたか?

今 自分自身正直言って苦労したというより、緊張し続けてきたという実感が強いですね。
 当社の主力は「すりみ」とひらがなで書く商品ですが、通常のすり身を調理してイージーオーダー的な普遍性の高い「調味生すりみ」という商品に仕上げています。
 これが全国に受け入れられてきました。「こんなの食べたことない」というお客様が買って、ファンになってくれるという流れが定着してきたことがヒットの理由だと思います。

すりみ餃子
すりみ餃子
魚離れの時代に魚市場を
編集
「米・日本酒・魚離れ」が始まった時期に、逆に魚の市場をつくってきたことになりますね。どんな秘訣があったのですか?


すり身は白身魚を主に原料としますが、EPAやDHAといった、肉にはない大切な栄養分が含まれています。また、味付けがされていますので、簡単に料理できる手軽さとなっています。そして様々な材料を組み合わせた多彩なアイテムが受け入れられてきたのだと思います。

すりみ八宝菜
すりみ八宝菜
農・漁のコラボ
編集
まさに「すり身ワールド」が表現されていますね。なかでもどのアイテムが売れていますか?


最初から今日まで主力は「とりごぼう」という商品です。「鶏」「ごぼうや人参」「ほっけ」の組み合わせで、農業・漁業のコラボレーションですね。すり身だからこそ実現できたと思います。

編集
ヒット商品がそんなに長く続くのも珍しいですね。


やはり持続は黙っていても得られません。たとえば、「すりみハンバーグ」「すりみギョーザ」「すりみスフレ」「すりみあんかけ」といったように和・洋・中の料理に万能な商品という提案をし続けています。
 さらに1994(平成6)年に「つみれ」という形態を開発しました。これはすり身を手でつまむ手間を省いたもので、家庭で簡単に味噌汁や鍋に入れられる利点があります。

編集
現在の工場や販売拠点、そして従業員は?


小樽に2工場、他に仙台・福岡工場、そして焼津に営業所があります。従業員は総勢120名ほどです。

外からの視点
編集
最後に小樽への展望は?


私の経験からの視点ですが、「井の中の蛙」であってはいけないと思います。「もっと外を見ては」と思っています。小樽には原料・素材・そして様々なネタで外に出しても充分良質なものがいっぱいあるように思っています。それらを外向けにアレンジしたり、メークアップしてマーケティングを実践したりすれば、もっともっと外に売れるものが出てくると感じます。

編集
希望をいただいた気がします。本日はありがとうございました。