小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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漁獲(3) 後志でなにが漁獲されているの

サ ケ
余市郡漁業協同組合
参 事 原田 容稔 氏


余市漁港に揚がった鮭
余市漁港に揚がった鮭
北海道のサケ漁獲量
 平成20年度の北海道におけるサケ漁獲量は約121万トンで、前年の74%でした。その内訳は太平洋側が74万トン、オホーツク海側が44万トン、日本海側が3万トンと、圧倒的に太平洋沿岸の漁獲量が多くなっています。
 また東北から北陸の漁獲量合計は39万トンで、全国合計が160万トンとなり、北海道は全漁獲量の75%を占めています。このようにサケが北海道を代表する魚であることが数字の上からもうかがえます。
<平成20年度水産総合研究センター>

後志のサケ漁獲量
 後志のサケ漁獲高は平成19年度後志支庁のデータによると約1,400トンで、1位が岩内350トン、2位が余市203トン、3位が小樽186トンとなっています。岩内は稚魚の放流河川があることと、定置網の数が多いことが漁獲量につながっています。余市も稚魚を放流していますが、定置網を建てられる場所が限られています。
 サケ漁の漁期は小樽の日和山灯台を境に、北側の石狩方面が9月1日から、灯台から南側は9月3日からと定められています。終了はいずれも11月20日となっています。
 今年の漁獲量は、昨年獲れた3年魚の数から割り出すと過去20年で最低になると予想され、解禁日を15日に変更しましたが、出だしは予想を覆し、昨年を上回る漁獲量となっています。      (9月15日現在)

サケ漁
 漁が始まるのは朝5時。船べりに船員が並び、網をたぐり寄せていきます。サケ漁は一般に定置網漁で行われます。定置網とは袋状ないしは垣根状の魚網とそれを海底の一定の場所に固定・留置する杭やロープで構成され、回遊する魚を誘い込んで捕る日本古来の漁法です。余市では漁期中、11ケ統の定置網が設置されています。
 来遊するサケはシロザケがほぼ100%。10月中旬までが漁獲のピークです。
 港に揚がったサケはすぐにオスメスに分けられた後、8時30分、競りにかけられます。そして余市をはじめ道内の鮮魚店などを経て消費者の食卓に上がります。

資源の増殖
 サケの孵化放流事業は毎年北海道各地で行われています。余市では余市川沿いに日本海さけ・ます増殖協会から委託された孵化場があり、川を堰き止めて採卵用のサケを捕獲する場所もあります。
 後志管内では余市川、古平川、野束川、尻別川、朱太川が捕獲・採卵・放流をしている河川です。余市川では647万尾の稚魚を放流し(平成19年度)、他の河川でも余市とほぼ同じ数の稚魚が毎年放流されています。この放流事業の積み重ねがサケの漁獲量につながっています。

競り場
競り場
流通の変化
 サケは日本の食卓になくてはならない食材ですが、その消費量はほぼ横ばいになっています。そのため漁獲量が多い年は価格が安くなるなど変動がみられましたが、近年魚価を押し上げる要因が出てきています。中国がオスのサケを大量に輸入するようになったのです。中国では、北海道産のサケは天然で安心、安全、おいしいという評価です。
 サケという貴重な資源に恵まれた私たちも、旬のこの時期においしいサケをもっと食べたいものです。