小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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広域観光(9) 他地域との連携

水産関連産業の連携
北海道中小企業家同友会 しりべし・小樽支部 水産経営部会
〒047-0031
北海道小樽市色内1-9-6
TEL(0134)25―9191


小樽市漁協高島集会所で開催した水産経営部会10月例会の様子
小樽市漁協高島集会所で開催した水産経営部会10月例会の様子

食糧自給率
 日本のカロリーベースの食糧自給率は39%ですが、北海道は全国一位の195%、最下位の東京はわずか1%です(平成18年度 農林水産省調べ)。「北海道は日本の食料基地」として全国的に認められている背景は、この食糧資源の豊かさにあります。

後志水産業の経緯
  北海道の食料資源の中でも水産資源を見てみると、歴史的には後志沿岸地域9市町村は鰊漁で集落が生まれ拡大してきましたが、第二次大戦以降は、鰊の漁獲がほぼ皆無に近い状態になりました。さらに1977(昭和52)年の200カイリ規制により、沖合漁業の縮小を余儀なくされ、また輸入水産物の増加による魚価の低迷もあり、漁家の経営不振は続き、今日に至っています。

後志水産業の実態
 現在、北海道の全漁港は285、後志管内には38で13.8%、14の支庁別では3位、経営体は全道15,480に対して後志は971(小樽179)で約6.3%、支庁別では7位ですが、1996(平成8)年には1,344あったので、ここ10年で27.8%も減少しています。
 後志の魚種別漁獲数量では、ホッケ51,612トン、スケトウダラ8,955トン、カレイ類3,731トン、スルメイカ3,461トン、ミズダコ1,619トンで、生産高はここ20年ほぼ横ばいです。
(平成19年 後志支庁調べ)

後志水産業の努力
 水産業はこれまでは基本的に各漁師が漁獲したものを、その地域の漁協が一括で仕入れて、仲卸が全国の様々な市場に流通させてきましたが、漁協も各漁師も付加価値を上げる努力をしてきました。後志管内では寿都漁港がいち早く観光にシフトした直売を実施したり、神恵内漁協ではイベントを通じて客を呼び込む努力をしたりしています。

北海道中小企業家同友会 しりべし・小樽支部 水産経営部会
 これまでの漁家や漁協という当事者による努力の中、地域の加工業者や中小企業経営者も同じ問題意識を抱くようになりました。
 2008(平成20)年4月に北海道中小企業家同友会 しりべし・小樽支部に「水産経営部会」準備委員会が設置され、8月には「後志の水産業」を把握するため、後志支庁水産課長金崎伸幸氏の講演、そして翌年2月には「魚醤試食会」を開催して、4月に正式に発会式が行われました。当部会には現在15社が加盟し、水産業2社、加工業4社、その他ホテルや飲食店という陣容です。
 これまでの漁業経営が、一般企業経営のノウハウを議論し、自立して付加価値を上げる努力や環境づくりを進めています。

目的
1.後志の基幹産業である水産関連業についてあらゆるテーマでの学びを行い、情報収集と実践を通して経営体質強化に努めます。
2.後志の水産物を活用した商品や後志ブランド開発などにも挑戦し、後志の食の新たな可能性を積極的に提案します。
3.日々の活動を通じて、同友会会員企業、行政、金融、教育機関などとの幅広いネットワークを構築します。

観光との関連
 同友会当支部には既に農業経営部会が活動しており、新たに誕生した水産経営部会とが共同歩調をとることで、後志の食産業を把握し、問題点を整理し、一般会員とのネットワークから、様々な問題解決に向けて努力が蓄積されていくでしょう。そして小樽観光の広域化や、後志の食資源の付加価値上昇に役立つことが大いに期待されています。