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地域貢献 〜外貨獲得〜 (9)  地域経済全体のパイを大きくしてくれる

阿部建設 株式会社
代表取締役 中野 豊 氏


阿部建設 株式会社 代表取締役 中野 豊 氏
阿部建設 株式会社 代表取締役 中野 豊 氏


 この稿では、小樽以外からの売り上げを外貨獲得としていますが、国や道からの受注もまた外貨獲得に該当します。しかしここ10年間は大幅な公共事業削減期にあり、北海道内で最も就業人口が多い建設業界は厳しい環境にさらされています。
 昭和30年代からの小樽の老舗であり一番店であり続けてきた阿部建設鰍フ中野社長にお話を伺いました。

ピーク時
編集(本誌編集人 石井伸和)
阿部建設のピーク時の売り上げは?

中野(中野 豊社長)
バブル期といわれた1990(平成2)年の56億円がピークでした。このうち40億円が建築で残りが土木でしたね。

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土木は大部分が公共事業と思われますが、建築には民間も多く含まれますので、土木一本槍の会社に比べると、今日の公共事業削減には抵抗力があるのではないですか?
中野 いえ、建築にも公共事業部門が大きく貢献してくれていましたので、同じく厳しいのです。ただ民間への浸透力が建築で貯えられたという意味では、すぐ他業種に転職するより建設業で維持する方が有利だと思っています。

外貨
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現在の売り上げに占める外貨はどれくらいですか?

中野
今年度は32億円の営業が達成されていますが、そのうち12億円が公共事業、また20億円が民間からの受注で、小樽以外からは65%の約21億円、したがって外貨は21億円に相当します。

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さすが老舗だけあって、しっかりと新たな市場をつくってこられていますね。
中野 でも公共事業における土木はここ10年で半減です。24億が12億ですから、狙う市場の成果に比べて、削減されるものに追われているというのが実態ですね。

苦労
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公共事業は極めて政治的な分野で、努力手段がよく見えませんが、純粋な建設業として貴社はどのようなご苦労をされてきましたか?

中野
小泉内閣が2001(平成13)年に誕生以来、実感はつかめませんでしたが、こうなることは予測できましたので、70年の技術蓄積に加えて、営業力に力点を置いてきました。建築物件が発生しそうな様々な情報をいち早く収集し、その方面の市場に積極的に営業をかけています。

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特にここ10年間の苦労は?

中野
1998(平成10)年小渕内閣時代に「北海道経済対策」が講じられて当社も最高益を出しましたが、小泉内閣時代には公共事業削減に加え、「指名入札」から「一般入札」が増え競争激化がおこり、過剰なダンピングを防ぐために「総合評価」という価値基準が生まれ、最低価格でも落札するとは限らない査定が行われてきました。
 こういう時代に鍛えられてきましたので、品質管理においてもISO取得など十分なノウハウを貯えています。

深化と進化
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今後の展望は?

中野
情報収集と営業努力の結果、サッポロ・イーワン・スタジアムというフットサルの最新施設を手がけることができました。また朝里の新光地区に新たな住宅地ゾーンを造成し、ミサワホームさんやみどり商事さんとの協同で、全15区画(残4区画)の住宅建設を手がけています。
 情報収集の深掘りの成果や、協同事業という手法が誕生したことは、民間受注を増やす新たな手法として、現在最も重要視しています。

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本日はありがとうございました。

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