小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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収穫(6) 後志でなにが収穫されているの


農業生産法人 黒川産業有限会社
代表取締役 黒川 利光 氏


お米の町、蘭越
 磯谷郡蘭越町は、後志支庁管内の南西部に位置し、周囲をニセコ連峰などの山に囲まれた盆地です。気候は温暖ですが、冬は積雪量が多く、特別豪雪地帯に指定されています。町の中央を尻別川が東西に流れており、日本海に注いでいます。この尻別川流域の平坦地は、肥沃で水田の耕作に適しており、この地域で生産されるお米は「らんこし米」といわれ、良質で好評を得ています。
 

黒川農場
 黒川利光氏は農場の四代目。初代は明治末期に青森から蘭越町に入ってきました。黒川農場は現在、農業生産法人として運営されています。農場の面積は19 で、その内15 で米作りをしています。栽培品種は「ほしのゆめ」「ななつぼし」「おぼろづき」「減農薬米」「古代米(黒米)」。そして今年は「ゆめぴりか」も少量ながら栽培しました。全道的に不順な天候で米は不作の年になりましたが、黒川農場では小まめな管理のおかげでまずまずの出来のようです。

こだわりの米作り…だから直販
 黒川氏の米作りのこだわりは徹底した水田管理にあります。秋の収穫後、田んぼには稲わらをすき込み、さらに精米したときに出る米ぬかを撒きます。そうすると微生物が繁殖して稲わらを分解し土づくりをしてくれます。また「玄米黒酢」の散布もこだわりの一つです。育苗中と本田で各2回行います。これはアミノ酸による旨みの向上と、酢酸による殺菌効果などがあるからです。そして生育に合わせた細かな水の管理や施肥量を抑えた栽培により、良い米になるのです。とにかく「おいしい米」を作りたいという気持ちが根底にあります。
 黒川農場の米は全量直販。こだわりを伝えるためには直接消費者へ販売することが最善と考えているからです。9割が道内、残りが本州のお客様です。米どころ新潟のお客様からの注文には緊張することもありましたが、味も評価され、今では自信を持って発送しています。

全国2位の実力
 黒川農場の「おぼろづき」は昨年、第2回「日本一美味しい米コンテスト in 庄内」で全国2位の優秀賞を受賞しました。このコンテストは、山形県の庄内町やJAなどで組織された実行委員会が主催し、おいしい米のルーツである「亀の尾」発祥の地として、消費者の求める安全でおいしい米づくりを全国に発信することを目的に開催されています。コンセプトは、食べて審査するコンテスト。庄内町および全国から出品された303の米を、全国から応募された303名が審査し、予選を突破した30の米が決勝大会にエントリー。決勝大会では公募を含め14名が味や香りなどの審査を行い、予選から決勝まで旨さの度合いを機械に頼らない、人の「舌」の審査だけで決めるものです。
 黒川農場の「らんこし米」は全国的にもおいしいことが実証されたのです。

蘭越の取組み
「らんこし米」をさらにアピールするため、今春、国道5号沿いの町公民館があった場所に、「街の茶屋」がオープンしました。ここは、町内外の人々が気軽に立ち寄り、「らんこし米」を味わう憩いの場です。「らんこし米」を使った握りたてのおにぎりや、釜飯が提供されています。新鮮野菜や農産加工品の直売も充実しています。この施設は、蘭越町や町の商工会、そして町民や全国の蘭越ファンの出資によって生まれ、黒川氏も出資者の一人です。まずはここで「らんこし米」を味わうことをおすすめします。