小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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分野(10) 様々な観光

観光タクシー
こだま交通 株式会社
代表取締役 阿部 誠 氏
〒047-0027 小樽市堺町8-5
TEL(0134)22-7228
http://www7.plala.or.jp/kodama-i/


小樽観光の現状
 小樽が観光化して既に二十余年経過しています。その成果として毎年700万人を超える観光客の入り込み数や市内の経済波及効果として小樽総生産額の30%を超えているという調査結果があり、アジア人観光客も定着してきました。しかし人口減少には歯止めがかからない小樽全体の状況の中で、観光は宿泊率の低さが大きな問題になっています。
 小樽は現在でも、観光をなんとか発展させようとしていますが、なかなか経済効果として表れない負の情報に悩まされているのが正直な姿でもあります。
 しかしこれまで取材してきた様々な分野では、どれをとっても時代に対応した工夫や独自性がうかがえ、こういう個々の努力の蓄積が、今は何よりも大事だといえるでしょう。

観光への先駆け
 こだま交通鰍ナは、昭和51年から観光タクシーという新たな事業に投資してきました。昭和51年というと小樽の誰もが観光の街になるなどとは予想もしていない時代です。それはこの年に乗務員の福利食堂としてベンダーショップを設置した際に、意に反して観光のお客様の利用が十分にあったことがその契機でした。
 こだま交通鰍ナは札幌陸運局から観光貸切バスの認可を受け、小型バス3台を購入します。昭和53年には中型バスを購入し後志管内の観光市場をも追うことになり、昭和57年には観光バスが中小併せて8台となり、昭和58年北一硝子三号館オープンに併せて堺町に観光客が流れ始め、いよいよ小樽観光が本格化する時代を迎えます。
 昭和60年には自ら堺町の会社敷地に船をアミューズメント化したシーサイドパレスを開店します。
 昭和63年には観光タクシー業務の充実をはかり、観光ルート別の運賃体系を申請し認可されるに至ります。

ロンドンタクシー(リムジン・ビッグぺン)
ロンドンタクシー(リムジン・ビッグぺン)
小樽観光とタクシー
 タクシー利用客が市内人口の減少とともに減っていく傾向を横目に、新たな観光市場への参入を実施してきたこだま交通鰍ナすが、基本的に観光客はここ20年間で堺町や運河周辺を歩いて回る日帰り型観光にパターン化され、通常のタクシー利用客増には至りませんでした。なぜなら歩いて回れるエリアであり、歩く速度で感動が発見できるエリアとしてのパターンだからです。
 したがってこだま交通鰍フ観光バスや観光タクシーは、プランに沿って案内を聞きながら回る独自の対応で卓見でした。

ジャンボタクシー(ニッサン・キャラバン)
ジャンボタクシー(ニッサン・キャラバン)
小樽タクシー業界における観光度合い
 平成21年度上半期(4月〜9月)観光ハイヤー輸送実績では、小樽観光の繁忙期に該当するにもかかわらず、9社の総営業収入13億7千万円に対し観光収入は1千3百万円でわずか1%という驚愕的な数字になっています。平成20年度は1.13%でした。
 この数字から小樽観光はまだまだタクシー業界を牽引する状況ではないともいえます。

こだま交通鰍フ弛まぬ努力
 縮小明らかな既存市場にも様々な努力で着手する一方、こだま交通鰍ヘ流動人口の観光客を対象とした先駆けとなり、現在は小樽のレトロに相応しいロンドンタクシーや、家族や小団体で回れるジャンボタクシー、さらにはVIPの乗り心地のプレジデントなど多彩なニーズへの投資も行い、「おたる案内人」1級資格者も2人が在籍し、積極的に観光タクシーのビジネスモデルを開発しています。
 その甲斐あって、こだま交通では売り上げの3%以上5%未満という業界ではダントツの観光収入となり、その発展に向かう踊り場で弛まぬ努力を蓄積しています。
「観光市場にタクシーが参入させて頂くには、移動する必要のある観光拠点開発があること、またはオリジナルの観光タクシーに乗ることがアミューズメントになること、あるいは充実した観光案内がブランド化していくことが大事だと思っています」
 阿部社長は確信をもってそう語ります。