小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域貢献 〜外貨獲得〜 (11) 地域経済全体のパイを大きくしてくれる

株式会社 小樽海洋水産
代表取締役 松田 亙 氏
〒047-0048 小樽市高島1-3-4
TEL(0134)33-6323
FAX(0134)33-6357


社屋外観
社屋外観

切り身セット
切り身セット

 200%もの食糧自給率のある北海道ですが、第一次産業の収穫物が低価格で北海道から離れ、都市圏で流通利益・加工利益・販売利益が落とされていることが、北海道をはじめとした地方の構造的問題です。この問題に果敢に挑戦し、なおかつ「小樽」ブランドの旗手として活躍されている小樽海洋水産の松田亙社長にお話を伺いました。

外貨獲得と内容
石井(本誌編集人 石井伸和)
 平成20年度の売り上げと販売先は?

松田(松田 亙社長)
 約4億5千万円で、市内は1%以下で、年末のダイレクトメールなどでお買い上げいただいています。残り99%以上が市外です。その内訳は道外が95%、道内が5%です。そして道外ではゆうパックが約20%、デパートが約30%、商社を通したギフトが約30%、ダイレクトメールやネットでの直販が約10%です。

小樽で加工販売する長所と短所
石井
 素材調達や加工は素材のとれる北海道にあることは有利ですが、販売への苦労があるのでは?

松田
 私どもは平成8年設立のまだ新しい会社ですが、加工技術はもちろん、包丁の使い方さえも素人からの出発でした。しかし先代の漁業経験から水産関係には、本当にありがたい人脈があったおかげで、一つ一つ成果として加工態勢が整ってきました。そしてご指摘の通り、調達の選択肢も多岐にわたり、仕入面では恵まれていますね。
 次に販売ですが、確かに販売先との接点はとりづらいという欠点もあります。その欠点で騙された痛い経験もあります。でも感謝すべき利点は「小樽」というブランドです。東京をはじめ本州の様々なところに営業に出掛けていますが、「へえー小樽なんだ」ということで、話のきっかけが生まれ、さらに「小樽の水産」というだけで聞き耳を立てていただけます。普通の商品の営業ではこんな恵まれた条件はないでしょう。

ずわい海鮮鍋
ずわい海鮮鍋
素材の豊かさ
石井
 それほどまで「小樽」ブランドは一人歩きしているのですね。ここまでの売り上げに至るには具体的にどんな弾みが?

松田
 私は漁業畑でしたので、営業も素人でした。そんな私が東京へ出掛けて、大手のギフト商社に出向きました。小樽の運河の話や水産素材の話で大変興味を持っていただき、「北海道の海産物を集めて」という具体的な相談になったのです。さらにはそこの商社で扱っている鍋セットがあり、この見本を小樽へ持ち帰り私どもはビックリしました。水産関係のネーミングであるのに、その素材の少なさ小ささにです。そこで私どもなら「同じ価格でもここまでセットにできます」という見本を送りました。
 こんどはあちらがビックリして即電話がきて商談がまとまったのです。この商社はもちろん、現在の弊社の最大のお客様になっています。

石井
 まさに200%自給率冥利に尽きますね。

社名と商品名そして差別化
石井
 社名に「小樽」を入れている意味もそこにあるのですね?

松田
 その通りです。それに加えて「水産」ですから、その筋では本当に恵まれていますし、感謝の気持ちを大事にしたいと思います。
 一方、商品名は「不当表示」が厳しいので、小樽でとれていないものに「小樽」とは入れられませんが、私どもの包装は一切れごとの真空パックにしています。多くのギフトはキロ単位でパックされ、それを購入したお客様は、一度解凍して食べる分を切ってまた冷凍します。これでは鮮度も落ちるし手間もかかります。
 この一切れごとのパックが大きな差別化になっています。高級感も増し、それでいて価格もリーズナブルに抑える努力をしていますので、末端のお客様〜商社〜加工の信頼のネットワークも広がっています。

石井
 その信頼のネットワークは小樽ブランドとして地域にも十分貢献しますね。これからも期待しています。
 本日はありがとうございました。

株式会社 小樽海洋水産
http://www.otaru-kaiyo.co.jp
E-mail:otarukai@skyblue.ocn.ne.jp