小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
bg_top
alwHOMEalw読んでみるalw帰化人(5)  小樽こだわりのライフスタイル

帰化人(5)  小樽こだわりのライフスタイル

新たな歴史づくりのコーディネート
小樽うみ元気プロジェクト
委員長 森井 秀明 氏


小樽うみ元気プロジェクト 委員長 森井 秀明 氏
小樽うみ元気プロジェクト 委員長 森井 秀明 氏

帰化経緯
 昭和47年札幌生まれの森井氏は、北海道教育大学保健体育科を卒業し、車のディーラー会社に入社して営業に従事しますが、子供の頃からのスポーツ好きが高じて退社、山と海のスポーツ関連の業務を探します。
 冬は長野県野沢温泉スキー場のスキーパトロール、夏は神奈川県葉山のライフセービングにそれぞれ2シーズン従事し、振り返って学生時
代からよく遊びに来ていた小樽の自然環境に大きな興味を持ち、身近に素晴らしい環境があることに気づきます。
 平成11年に仲間と北海道ライフセービングクラブを設立し副会長兼代表に就任、翌年夏に小樽ドリームビーチと石狩あそビーチでライフセービングに従事します。そこで実感したのは、スポーツやレジャー目線で視た小樽の安全面への配慮の希薄さでした。そこに自らの生き場所を強く感じ、平成14年に小樽へ移住します。

市議へ
 小樽には蘭島・塩谷・ドリームビーチなどの海水浴場、天狗山・朝里・春香のスキー場、回りには札幌国際・キロロ・ニセコのスキー場、そして素晴らしい雪質に、思った通りの環境と、思いも寄らぬ選択肢の豊富さを実感します。さらに山から海の見える景色に魅了されました。この実感から、「なんてもったいない」と思うようになり、その思いは自然ばかりでなく歴史や街並へも広がるようになり、それらの有効活用の方法を模索する情熱が高まり、平成15年に小樽市議会議員になりました。

議員からの視点
 仕事が「原因」なら、給料の額は「結果」です。したがって仕事が増えれば給料も増え、仕事がゼロなら給料もゼロです。平成21年12月の失業率は5.1%で同年7月の5.7%の最高値は脱していますが、依然として厳しい労働環境といえます。仕事が誕生したり、仕事として成立するのは、「並大抵」のことではありません。
 この「並大抵」ではないことを政治的に挑戦することで、仕事という「原因」を創出し、何人かが食べていける「結果」が生まれます。
 例えば長年、斜陽といわれた小樽に観光産業が創出されたことは「並大抵」なことではありません。これを活性化することが、良い結果を出す原因づくりになると森井氏はいいます。「悪い結果」の面倒をみることも大事ですが、「良い結果」を起こす環境を創造しなければ、「悪い結果」はますます増殖します。
 また高齢化率の高い小樽を憂い、自分も魅了されたように、若者が集まる小樽になることを願っています。
 ヒューマンスケールで考えたとき、歴史は結果です。そして高齢者は歴史という結果をつくってきた最も身近な存在です。その素晴らしい歴史的環境を活かすためには、原因のふきだまりである若者が動かなければなりません。そして古今東西、歴史は若者が創造してきました。「ひきこもり」という存在は、社会や歴史づくりを拒否した若者という意味で前代未聞です。
 森井氏は自分の政治活動はこれらの「良い原因づくり」だという信念を持つに至ります。

小樽うみ元気プロジェクト
 平成21年度地方の元気再生事業(内閣府)に認定された、「小樽うみ元気プロジェクト」において、森井氏は委員長に推され、現在様々な活動を行っています。
 海のレジャーやスポーツはもちろん、海と地域経済の関係を強化する、様々な「良い原因づくり」に現在奔走しています。

歴史は若者がつくる
 小樽には歴史的な環境が豊かに残っています。これは誰もが認識していることで、その証拠に、豊かな歴史的環境が多くの観光客が訪れる動機になり、観光都市になっていま
す。
 今の小樽は、偉大すぎる歴史のメンテナンスの時期であるのかもしれませんが、森井氏の視点のように、新たな歴史をつくるという志を忘れているのかもしれません。
 言い換えれば「小樽の歴史のパターンに縛られることなく志を活かす」、若者らしく解放された新たな小樽の歴史の創造という息吹が必要です。それはかつての小樽をつくってきた人々の志の復活でもあります。
 小樽に帰化した森井氏の「良い原因づくり」は、現代の小樽には希薄な遺伝子であり、その明るさやクリーンさが、小樽に若者を呼び寄せると同時に、小樽の若者を活性化させる力になるかもしれません。