小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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まちづくり観光(13) まちづくり運動と観光

小樽最大の住宅地
NPO法人 小樽・朝里のまちづくりの会
会長 菊地 芳郎 氏


朝里の変遷
 小樽市が朝里村を併合したのは昭和15年9月で、それまでの朝里村は熊碓・朝里・張碓・銭函からなる独立した自治体でした。そして戦後の小樽市の都市化にともない、新光地区や望洋台地区が住宅地として開発され、小樽のベッドタウンとなってきました。さらに昭和20年代には朝里温泉(現・朝里川温泉)が誕生し、小樽の奥座敷ともなりました。

小樽市の人口構造
 平成22年2月の小樽市人口統計では、小樽市のベッドタウンである
「オタモイ・長橋・幸」の合計が15,715人に対し、「船浜・桜・望洋台・朝里・朝里川温泉・新光・新光町」の合計は27.780人です。同期の小樽市の人口が134,448人ですから、11.6%が長橋周辺、20.6%が朝里周辺に密集した構造になっています。
 朝里周辺は小樽市内で最も居住人口が多く、市の人口が昭和39年以後、減少し続ける中で、この両地域が増えるということは、ドーナツ化現象といえます。中でも桜(11,428人)、望洋台(3,946人)、新光(8,827人)地区がその主な受け皿となっています。

ヤマベ放流
ヤマベ放流
NPO法人 小樽・朝里のまちづくりの会
 昭和50年代に発足した「おたる朝里川・ふる里の川づくりの会」が昭和61年6月にヤマベ(ヤマメ)放流を開始します。以来二十数年間の活動により、朝里川にはたくさんの魚が棲むようになります。平成5年に朝里ダム(オタルナイ湖)が完成、平成12年の道道小樽定山渓線の通年開通などを背景に、朝里周辺に住む住民の議論から「よりよい地域づくり」という共通認識が芽生え、平成11年5月19日に「小樽・朝里のまちづくりの会」が発足します。川づくりの会会長の五味秀勇氏が会長に就任し、ヤマベ放流やフリーマーケットを皮切りに清掃活動や植樹活動などが行われていきます。

ほたるん公園
ほたるん公園
活発化
「小樽・朝里のまちづくりの会」が活発化していくのは平成13年発足の、朝里遺産部会(魚留の滝・朝里川と河畔林・桜チャシと桜町台地遺跡・小林廣郷土史研究資料4件の指定)、平成14年には千本桜を目指した「朝里川温泉桜並木づくり事業」、平成15年には第1回「ほたるの森の復活祭」(「ほたるの池」「ほたる学習館」)というステップがバネになってきたことによります。いわば「歴史」「植物」「生物」という地域の共有財産を発掘・育成してきました。
 そして地域住民の親睦をはかるために、「花見」「餅つき」「清掃」「勉強会」「盆踊り大会」「音楽会」「花火大会」「フットパス」「雪あかりの路連携」など多彩な催しが蓄積・継続されています。平成14年には「小樽・朝里のまちづくりの会」はNPO法人の認証を受けています。

現在の構成
 現在の会員数は個人・法人会員約90名で構成され、クラスター的な部会制度の形をとっており、会長は菊地芳郎氏(元北海道議会議員)、そして、新谷とし氏・斎藤陽一良氏、ホームページ担当の横田久俊氏など超党派の市議会議員が参加し、川づくりの会からの末木 尭氏、小樽観光ガイドクラブ創設会員の近藤良一氏、運河保存運動や再生フォーラムの中 一夫氏、「フットパス」構想担当の樹医の林 東洋氏、花部会担当の金子兼夫氏、朝里川温泉からの米花正浩氏、「今井信子ヴィオラマスターコース」担当の高野るみ氏、「朝里遺産部会」の末永 通氏などバランスのとれた構成員になっています。

小樽観光と朝里
 小樽観光は豊かな歴史的環境が核となって発展してきました。朝里は小樽最大の住宅地であり温泉郷のある奥座敷でしたが、地域住民の智恵と汗により、小林廣郷土史研究資料の発掘、千本桜やほたるの森、さらにはフットパスによる遊歩道の発掘・整備など小樽観光の予備軍が確実に育成されています。なによりも地域住民が誇りをもって自らが楽しむ中からそれらは誕生し、その活動の過程で親睦が深まってきました。観光を目的としないことが本来の観光であることの生きた証です。

事務局
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