小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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帰化人(7) 小樽こだわりのライフスタイル

三親等の身近さ
オーセントホテルズ 株式会社 営業支配人
小樽教育旅行誘致促進実行委員会 委員長
斎藤 英伸 氏


オーセントホテルズ株式会社 営業支配人 斎藤 英伸 氏
オーセントホテルズ株式会社 営業支配人 斎藤 英伸 氏

帰化経緯
 斎藤氏は1962(昭和37)年に旭川に生まれ、旭川を皮切りに岩内・江差・函館・小樽という港町を転勤に沿って移り住み、高校時代は小樽で過ごしたことがきっかけで、卒業後、新日本海フェリー(株)に就職します。
 少年時代の斎藤氏にとって、幼い頃、北海道の中核都市の旭川から移転した先々がすべて港町であったことが大きなカルチャーショックとなります。特に「浜言葉」はまるで外国語を聞く程の異文化感覚で、「乱暴で素朴だけど人情味がある」風情に次第に魅力と落ち着きを感じていきました。

勤務
 勤務先はフェリー会社でしたが、斎藤氏の職務は乗船をともなわない部署で、小樽→札幌→新潟→小樽と転勤を繰り返します。そして1997(平成9)年、新日本海フェリー鰍ェ小樽にホテルを運営する方針を立ててから、開設準備室入りし、翌年、大國屋跡にオーセントホテル小樽がオープンします。
 以後ホテルマンとしての任務を蓄積し、現在は営業支配人として重要なポストを任されています。

印象
 斎藤氏は社会人となった18歳に小樽の住民となり、以後30年が経過し、生え抜き同様の小樽気質となっています。
 斎藤氏は語ります。
「小樽は何でも身近にあるんですよ。例えば歴史、小樽で話題になる歴史的なものは主に明治以後のものが多く、それらの残影がまだあって手の届く範囲に感じられますよね。せいぜい爺さん・曾爺さんどまりです。
 そして町並み、これも明治からの建物が多く残り、それを大事にする意識は私も同じですし、さらに高層ビルもありませんので、景色までも手に届く範囲です。
 また、拠点への距離が近いこと、つまり何処へでも歩いて行けるところに重要拠点があるということ、これは観光船が寄港したがる大きな利点でもありますね。
 あとは人間関係ですね、大規模な都市性にまで至らない、逆に噂は大変広まりやすいというのもあります。むしろ噂を気にしないか、あるいは噂と仲良くしなければ住みづらくなります。いずれにしても人間と人間の距離感はあまり感じません。
 こんな小樽の「身近さ」は、私から見ると大変な財産だと思っています。いわば「三親等の身近さ」といった感じですね」

身近さ
「街を歩くと全てがヒューマンな距離感なんですね。視界も向かう先も、そして残っているものの記憶もです。ところがその身近さに閉塞感がないのです。私にとってそれは青い海なんです。そろそろそういう季節になってきましたが、世界に広がる青い海が、すぐそこにある。海は小樽にとって開放であったり、夢であったり、また逃げ道にもなるんです。感覚的な言い方ですが、私にとって小樽はそういうところです。
 そこで生活し、そこで働いているだけで、なんとなく落ち着くのです」
 小樽が奏でる生活空間そのものに、リズムや詩が流れている、そんな語りは、包容力のある風呂敷で小樽を包み込んでくれるようです。

ホテルと小樽
「ホテルにお泊まりになる方は基本的に小樽の方ではありません。私のような仕事場からお客様を定点観測していると、ある一定の法則が見えてきます。チェックインとチェックアウトのときの顔つきが全く違うのです。
 どう違うかというと、インの時は疲れ気味という表情が結構出ますが、アウトの時は和やかな表情に変わっているのです。それは私どもホテルのサービスといいたいところですが、たった一泊の観光ではあっても、なにかしら心の癒しに出会ったからとも思うのです」
「餅は餅屋」の研ぎ澄まされた視点と洞察に、斎藤氏の優しさが染みこんでいるようです。

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