小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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比較論 小樽と函館


観光の年輪
 大自然と新鮮な食を売りとする北海道観光の中で、豊かな歴史的環境を核とする函館と小樽は異色です。
 函館が観光地となるのは、昭和50年代の歴史的環境ブームあたりで、函館市民の意識の中に「我が町は観光地」と認知されはじめ、以来35年経っています。
 一方小樽は、運河散策路が完成した1986(昭和61)年あたりで、以来25年経ち、函館に遅れること10年です。しかしこの10年が大きな差になっています。
 ご当地検定といわれる函館歴史文化観光検定のテキストは平成18年に出版され、一日で約1,000部が売れたのに対し、小樽観光大学校のテキストは一週間で約300部でした。
 人口の違いもありますが、「我が町は観光地」という意識の浸透の差ともいえます。

入込数と宿泊数
 平成20年度の両市の統計を比較すると、函館の観光客入込数は約456万人に対し、宿泊人数は約291万人(函館市観光コンベンション部観光振興課調べ)で、63.8%ですが、小樽の場合は、同じく約714万人に対し、約63万人(小樽市観光振興室調べ)で、8.9%です。
 入込数でみると小樽は函館を大きく上回りますが、その半数近くは札幌圏からであること、リピーター率が高いこと(平成7年小樽観光誘致促進協議会 調べ)で、小樽の優位性は地の利にあります。
 ところが宿泊数や率は問題にならないほど函館が優位です。宿泊数は地域経済に大きく貢献するので、函館市民の観光意識向上の重要な説得力になるのも理解できます。

小樽観光の方向性
 小樽は入込数が多いことやリピーター率が高い優位性をもっています。優位性を伸ばし続けなければ、弱点は致命傷になります。
 増え続ける可能性の高い中国人観光客へのシフトによって入込数増加を図り、着地型観光へのシフトによってリピーター率をさらに向上させ、その過程で宿泊率向上の努力をする仕組みを、小樽全体で造っていく必要があるのではないでしょうか。