小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域資源活用ビジネス(13) 小樽独自のビジネスモデル

地元食材のもてなし
有限会社 民宿 青塚食堂
〒047-0047 小樽市祝津3-210
TEL(0134)22-8034
FAX(0134)22-8396
http://www2.odn.ne.jp/aotuka/



創業と経緯
 青塚食堂代表取締役の青塚 忍氏の祖父・父は祝津で定置網漁業を営み、現在も漁を続けられています。
 昭和33年に水族館やにしん御殿(にしん漁場建築)などが開館し、祝津はにわかに観光拠点となり、小樽市内外から多くの人々が訪れるようになっていきます。
 青塚氏の母親青塚ヨ子が昭和38年に食堂(冬期間休業)をオープン、さらに昭和40年代には民宿業も整備していきます。当初は食堂より民宿の売り上げが上回っていましたが、昭和49年に水族館が山側に移動しリニューアルしたことがきっかけで、食堂への客が増え始めていきます。平成5年に店舗を新築し通年営業に切り替えた頃から、広く知られるようになっていきました。

ブームとニーズ
 小樽は港町ということで海産物が昔から豊かです。札幌圏を核に、全国各地から新鮮な魚貝類を食べようと多くの人々が訪れます。そこに自ら漁師や仲買であり、新鮮な魚貝類を確保できるとその優位性がさらに高まります。
 このような食事処が都市圏の脚光を浴びるのは、それが如何に珍しいことであるかを物語っています。「新鮮だから美味しい」「安いから沢山食べられる」ということでしょう。それは地域と職業の優位性に立脚したビジネスモデルといえます。

青塚食堂の方針
「うちのテーマは浜料理です。気取ることより、如何に新鮮な素材の味を提供するかに智恵をしぼり、お金をかけています。お客様が増えると量も種類も増えるので、当然私の漁獲物以外の仕入も発生することから、素材確保が生命線です」このように青塚氏はいいます。
 5月から8月にはウニ、春から夏にはホタテ・ヤリイカ・ホッケ・そして再びとれだしたニシンなどが旬で、11月にはシャコ・アキアジ・ヒラメ、他には自家製のイクラ漬けやイカの塩辛も人気です。
「確かにうちの店は地元産の素材を提供する地域資源活用型ではありますが、近海での漁獲量は年々減少の傾向がありますし、数が少ない場合は価格の変動がおき、上代に食い込んでくる不安定さがあります。何とか他のもので埋め合わせがきく範囲ならいいのですが、資源を枯渇させない人工的な努力も必要です」
「一度来られたお客様が二度三度と来てくれるパターンが多くあります。気取らずとはいえ、誠実さと心遣いと明るさがなければサービス業は継続できませんからね」
 実際、スタッフの皆さんは大変愛想がよく家族的です。
「うちはみんな長くここで働かせていただいています。長いからお客様の顔も覚えるし、覚えていることで自然に笑顔も出るのかもしれません」とスタッフは話されています。

客層
「わざわざこの祝津まで来てくれるお客様の中には、昼食や夕食めがけて、うちで食事をされ、他の施設に行かれない場合もあります」というように、青塚食堂そのものが観光の目的となる場合も増えています。
「最近は中国人観光客が増え、お客様の3割にまでなっています。中国人も日本人と同様のメニューに喜んでくれますが、薬味のワサビやナンバンはテンコモリで辛いのがお好きなんですね(笑)。またリンゴやイチゴなどのフルーツも好んで食べられますよ」
 中国人観光客は基本的に旅行会社を通していますが、家族単位で何組もの団体を構成して来場しているパターンが多いようです。

海のある小樽だから
 寿司店をはじめ海産物を中心とした店の多くは今日もなおしっかり経営を維持しており、札幌近郊の小樽だから誕生したビジネスモデルといえるでしょう。同じ内容の店が札幌に誕生するケースもありますが、お客様は「海のある小樽で食べる」ことに満足を得ます。ここが地域資源の真髄といえるようです。
 


営業時間:7時〜19時 年中無休