小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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alwHOMEalw読んでみるalw小樽の意匠(3) シャチホコ(鯱) 〜運河プラザ(元小樽倉庫)〜

小樽の意匠(3) シャチホコ(鯱) 〜運河プラザ(元小樽倉庫)〜



■読みと意味
 魚偏に虎と書いて「シャチ」とも「シャチホコ」とも読みます。シャチホコは基本的に装飾ですが、俗に「恐れ入らせる」権威や「火事から守る」火伏せの願望が込められています。

■由来
 中国東晋時代(317〜420年)の記録に鴟尾という瓦屋根の大棟の両端におかれる彫刻物が起源といわれています。「鴟」とは「鳶」と同義で「トビ」というタカ科の鳥です。これがインド神話に登場する怪魚マカラの影響を受けて、中国では10〜11世紀に怪魚が巨口を開き尾を高くはねあげた姿が一般的となり、それが日本にはシャチとして伝わり桃山・江戸時代に普及します。 

■元小樽倉庫のシャチホコ 
 元小樽倉庫には8尾のシャチホコが掲げられていますが、なぜ明治27年に創建者はシャチホコを掲げたのでしょう。
 近江商人から独立した加越能商人の示威、建物を広告塔としての効果を持たせる合理性、運河のない時代なのでランドマークとしたこと、シャチホコという権威を新興都市の小樽では自由に使えたことなど推定できますが、いずれにしても当時の小樽の勢いが匂い立つようです。

<世界大百科事典(平凡社)>