小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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比較論(5) 他の地域との比較から小樽の輪郭を探る

加賀と小樽


北前船の縁
 江戸後期から明治中期には加賀地方出身者が北前船業務の立役者となり、小樽との縁が深くなります。加賀は北前船の故郷、小樽は北前船の恩恵の賜ともいわれます。

加賀と小樽の歴史と経済
 加賀の歴史は弘仁14(823)年に端を発し、それに対して小樽は幕末からの歴史に過ぎません。もちろんこの場合、地名としての有史に限ってのことです。
 一方、加賀を含めた北陸は日本一裕福といわれますが、小樽を含めた北海道は経済指標では下層に位置づけられます。

加賀人と小樽人の話
 かつて「加賀と小樽」をテーマとしたシンポジウムでの話です。

加賀人
加賀は保守的です。なにせ一番や最初が少なく、二番目となると枚挙に暇がない。先駆者や教祖ではなくオルガナイザー(組織者)的資質が強い。

小樽人
でも買い積み商法といわれる北前船ビジネスは十分先駆的です。

加賀人
うれしい評価ですね。でも小樽の先駆性たるや、商業の近代化における倉庫や金融機関、そして鉄道・埠頭・運河というインフラ、さらに現代においても運河保存運動から観光への進化は全国にも先駆けていますよ。

小樽人
確かにかつて進取の気性の坩堝と言われた時代があり成果もありましたが、その端緒は北前船です。また運河保存運動と観光の関係は現在進行形で、評価はまだまだ後世に委ねる揺籃期ですね。

加賀人
どうも加賀は蓮如以来の浄土真宗の「生かされている」という考え方が色濃く、相互扶助や相互取引ネットワークが形成されているようです。そういう土壌から見ていると、小樽の歴史的な掘り起こしの熱心さには驚きます。

小樽人
素材豊富の技術停滞、素材貧乏の技術進化という傾向でしょうか。小樽は歴史素材が加賀に比べて少ないから必死に生かそうとする、よくいえば進化、逆にいうと藁をもすがる?お互いの地域性を認識し合い、もっともっと交流できたらと思います。