小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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編集後記


 本誌で様々な業界の方々を取材していますが、日本経済のターニングポイントは1990(平成2)年前後といえるようです。
 既存の産業、たとえばデパート、印刷、自動車、繊維、家具などの売り上げのピークがこの頃で、以後どんどん下がってきています。既存産業の減速を尻目に新規産業も誕生してきました。電子化によるIT、高齢化による介護、環境危惧によるリサイクル、健康化によるエステやジム産業など、時代傾向に沿った産業が誕生したり促進されたりしていますが、まだまだ日本経済の牽引役を果たす状態とはいえません。それまで右肩上がりを当たり前に実現してきた日本経済でしたが、どうやらその神話は完全に崩壊したようです。
 格言に「衣食足りて礼節を知る」とありますが、「衣食」の元手となる経済環境が苦しいから礼節どころか、不安と焦りも募り、自殺者や鬱病が増えてくるのもこの20年間の傾向です。
 またこの隙間に入り込んだのがバーチャルです。仮想世界は簡単に逃げられるし都合のいいときに参加できます。ゲームが増え、メールの交信が増えてくるのもこの20年です。
 鬱になる原因も、バーチャルに逃げる原因も分かっています。まだまだ大人がやるべきことがありますよね。



 歴史文化研究所 副代表理事・編集人 石井 伸和