小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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まちづくり観光(19) まちづくり運動と観光

アナーキーこそがアートの入口
小樽・鉄路・写真展実行委員会
広報担当 瓜生 裕樹 氏
E-mail:tetsuroten@gmail.com
http://blog.livedoor.jp/tetsuroten/



小樽ブランドアート
 小樽ブランドはアートの世界にも浸透しています。小樽観光のキャッチフレーズは「歴史と浪漫漂う街」ですが、「歴史」は「なるほど」と左脳で理解し、来樽して話しを聞かなければ分かりません。いっぽう「浪漫」は「わかる」と右脳で感じますので、写真や絵が一人歩きします。ここに右脳で発信する小樽が今、新たな小樽観光ブランドを形成させようとしています。

絵になる街 小樽
 小樽はそもそも話を聞くまでは右脳にビンビン感じる街並みです。決して金ピカではありませんが、滲みや染みやワビサビ、そして風化、いわば機能を終えた都市財産がそこら中に当たり前のように存在しています。
 だからヨボヨボになった運河を一番最初に「イイ」と感じたのは画家や写真家でした。いわゆる「絵になる」のです。中でも小樽は白黒の単色写真が似合います。陰影が色に紛れずに素直に写し取られるからです。
小樽をファインダーに収めた写真家が実に多いことに気づかされます。

露展・小樽
 1994(平成6)年に小樽在住の写真家達が作品の発表の場として、大胆にも野外の廃線旧手宮線を選び、しかもアナーキー(無管理状態)にそこかしこにディスプレイして、「露展」という名で多くの人々を驚かせました。このシュールなイベントは、小樽だから、そして旧手宮線だから、はたまた写真だから、というまるで黄金比のような組み合わせで露出されました。
 人々は作品を観る前に、自由奔放なディスプレイに度肝を抜き、さらに作品一つ一つに小樽の持つ陰影が心に染みこみ、手宮線のポテンシャルに抱かれてしまいました。

小樽・鉄路・写真展
 このイベントに最も驚き共鳴をしたのは、他ならぬ若きアマチュア写真家達でした。2000(平成12)年小樽はもとより札幌などの若き写真家達がこのイベントを継承し、新たに小樽・鉄路・写真展実行委員会を結成し、そして今年11回目を重ねました。
 雨をしのぐためにラミネートをかけ、夜にも見えるように臨時照明を設置するという手づくりの仕掛けですが、作品出品者の独自のアイディアで自由にディスプレーされます。
 出品者は「小樽の廃線鉄路」という場の持つポテンシャルと戦い、あるいは宥め、あるいは調和させながら、自らの作品を展示しています。
 まるで新しい息吹が所狭しと隙間を見つけて流れ込むようなインパクトを発信しています。