小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域資源活用ビジネス(18) 小樽独自のビジネスモデル

ライフスタイル 大自然と温泉を貸別荘で
株式会社 ウィンケル
〒047-0154 小樽市朝里川温泉2-686
TEL(0134)52-1185
FAX(0134)52-1114
E-mail:yonehana@winkel.co.jp
http://www.winkel.co.jp


地の利と自然
 朝里川温泉は昔から「小樽の奥座敷」といわれ、昭和50年代までは小樽観光の牽引役を果たしていました。そして車社会となり札幌周辺の人口が膨張した現在は「小樽の玄関口」ともいわれています。また背景に山道が開かれ「札幌国際とキロロの真ん中」という地理的条件を備えるようになりました。
 朝里川温泉には大自然と温泉、秋の紅葉、冬のスキー、春の花見、夏のキャンプなどアウトドアスポーツを核とした様々な資源活用が可能な地域です。

創業
 株式会社 ウィンケル 代表取締役の米花正浩氏はスキーが大好きで、歯科技工士からスキースクールのインストラクターに転職し、住宅ローンで自ら貸別荘を職場であった朝里川温泉街に建てます。これがスクールの生徒さんたちに好評となり、そこにビジネスチャンスを定め、1981(昭和56)年にウィンケルを創業するのです。「Winkel」はドイツ語で、「曲がり角」、「隠れ場」、「こっそり」、「片隅の幸福」などの意味があるそうです。
 そもそも日本国内では高度経済成長あたりから、東京周辺の富裕層が軽井沢などに別荘を持つことが流行したのがブームの最初ですが、米花氏は何度かカナダへスキー修行に行くごとに、普通に貸別荘が営業されていることを知ります。
 自ら所有しなくても同じライフスタイルが楽しめるという合理性に大きな市場が眠っていると確信したといいます。

概要
 現在のウィンケルには貸別荘が14棟と硝子・陶器・レストランのテナントが入り、事務所棟にはアウトドアライフに必要な様々な商品が販売されています。
 貸別荘は2人用から十数人まで収容できる仕様が整っています。
 営業品目は貸別荘部門がメインですが、スキーやテニスのインストラクター、登山・トレッキング・スノーシュー・歩くスキーなどのアクティビティ部門となっています。

動向
 アウトドアライフの体験が主であることから、夏をピークに裾野が広がる季節動向を持ち、カップル・ファミリー・団体などが均等に利用し、シンガポール・台湾・香港からの外国人客にも知られ、幅広い層に浸透しています。アクティビティは朝里川温泉街のホテルや旅館からのオプションとしても定着するよう頑張っています。

ライフスタイル
 大自然に囲まれた中で仲間とともに、バーベキューが共通する楽しみとなり、露天風呂やアウトドアスポーツや散策でコミュニティの交流が深まり、日常にはない多くの体験と想い出が刻まれます。
 別荘にはキッチンはじめ様々な調理環境が整い、近くのスーパーや市場で食材を調達して、自慢の料理を共に楽しみ、いわば「大人の炊事遠足」さながら、誰もが童心に帰ります。
そしてもちろん源泉掛け流しの温泉が心まで癒してくれます。
 ライフスタイルは観光の進化版ともいわれ、そこに「ここでなきゃだめ」という固有の資源やサービスが期待される、有望な産業市場形成の視点でもあります。

一泊二食
「一泊二食は日本独自の観光スタイルなのです。先に観光を覚えた欧米ではせいぜいB&B(寝床と朝食)で、食事に気を遣うのがオーベルジュ、また集合住宅の形式のコンドミニアムや一戸建てのコテージなど様々な形態がありますが、基本的に長期滞在です。
 なんとも日本人は退屈嫌いなのかコミュニティが苦手なのか、一泊二食でドンチャン騒ぎするのが旅行と思ってきたキライがありますね。
 しかし既に旅行形態も多様化し、独自のライフスタイルとの接点が求められています。そして今小樽観光の注目となっている中国人観光客が、とりあえず日本の文化として一泊二食から体験するにせよ果たしてそれに馴染むかは誰もわかりません」