小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域貢献 〜外貨獲得〜 (20) 地域経済全体のパイを大きくしてくれる

株式会社 ショクセン
代表取締役 鈴木 則廣 氏
〒047-0261 小樽市銭函3-263-29
TEL(0134)61-5711
FAX(0134)61-5500
http //www.shokusen.co.jp
E-mail:n-suzuki@shokusen.co.jp


株式会社 ショクセン 代表取締役 鈴木 則廣 氏
株式会社 ショクセン 代表取締役 鈴木 則廣 氏

 現在本誌発行の歴文研が入居しているビルは、元ショクセンの社屋でした。しかしショクセンという会社が全道全国に販路のある会社という認識のみで、深く理解していませんでした。鈴木社長のお話を聞く機会ができ、驚きの連続でした。

外貨獲得(小樽外への販売)
編集(本誌編集人 石井伸和)
 昨年度の売り上げと内訳は?

鈴木(鈴木則廣社長)
 27億3千万円です。品目別では調味料・調味液で70%、添加物で10%、包装資材で20%、販路別で道内70%、道外20%、海外8%、小樽が2%です。したがって外貨率98%の26億7500万円というところでしょうか。

業務内容
編集
 どのような製品をつくりどのようなところに販売されているのですか?

鈴木
 社名からでは何をつくっているのか、わかりづらいですよね。水産加工会社向けの調味料をつくっています。同時に衛生管理の指導や、加工技術の提供も主な仕事です。
 すべて業務用なので、社員には「表に出ず、あくまで黒子で…」と徹底していますからね。
 カニ・ホタテなど多数の水産物がある中、たらこ、いくら等の魚卵が得意分野で、これらの「味付け」「鮮度保持」「色調」「食感」などを助ける製品をつくっています。そのためには食材の特性の研究や調味料の徹底研究が重要な部門なので専門の研究開発スタッフを十数名抱えています。「味付け」はユーザーの製品ごと全てオリジナルを、「鮮度保持」や「色調」は安心安全な成分と技術で維持を、「食感」は固い物を柔らかくしたり、逆にプチプチ感を出したり、水分調整をしたりする技術をそれぞれ施しています。

編集
 私たちが消費する水産加工食品にはそういう技術が必ず黒子役として介入されているのですね。

鈴木
 たとえば私たちが家庭で調理をする際に、塩・砂糖・酒・胡椒・一味・醤油などの調味料を必ず味付けに使いますよね。その味を商品毎にマーケティングに沿った味付けにするために混合の調味液をつくり、その液を加工会社が使うことによって製品化されると考えればわかりやすいですね。

編集
 なるほど、確かにそうですね。塩梅という言葉の語源そのものですね。

鈴木 また、人の口に入るものですから、工場内は無菌状態の維持や検査システムは厳しい自主管理をし、HACCP(ハサップ)の最高基準レベルの認定を受けています。

編集
 難関といわれるHACCPのしかも最高基準ですか。北海道の基幹産業を支えて、しかも黒子役に徹していながら、「そこまでするか」と驚きです。

鈴木
 道内ではここまでの管理体制を整備しているところは少ないですが、食品関連の業界は今後ますます厳しい衛生管理を求められるので、ニッチ(隙間)市場ですが、必要とされるオンリーワン企業を目指しています。

沿革
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 そのきっかけのお話しを?
鈴木
 明治40年千葉で生まれた父 鈴木清蔵が昭和初期に渡道して勤め人をして、昭和6年に都商会として独立、家庭用の食紅等をつくってました。戦後昭和27年に北海道食用染料株式会社を設立し、食用色素・染料・工業薬品全般を扱います。
 私が昭和45年に入社し主に水産加工食品に焦点を絞っていき、同47年に株式会社ショクセンに改称し、同49年に相生町に社屋を建てました。同56年から研究室を設置、そのほか合成樹脂工場・調味液工場・細菌検査室・製品倉庫などの増設を進めて、平成12年に研究・工場・営業などを総合的に管理集約するために現在地の銭函に本社を移転し、最新の設備を整えました。

背景と傾向
編集
 北海道は食糧自給率200%で、特に新鮮な魚貝類が全国区の人気の的ですね。この利点を行かさなければ北海道の経済はますます苦しくなります。そういう視点から確実に北海道経済に貢献していますね。一方、北海道民は新鮮な魚貝類をいつも食べていますから、素材の鮮度や味には敏感です。とても気を遣いますね?

鈴木
 その通りで妥協は許されません。加工塩梅には広い世界があり、その中で味ばかりでなく鮮度や美しさや食感を自然の成分で調整しますので、研究部門が生命線ですね。

編集
 目から鱗がおちて大変よく理解できました。驚きの一言ですし、こんな高度な会社が小樽にあることを自慢させていただきます。

本社社屋
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保管倉庫
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